廃線が「観光客年4万人」の一大スポットに レールでサイクリングの聖地 全長約12km!
趣向の異なる2コース 「まちなか」と「渓谷」
2021年現在、走行可能なコースは2つ。「まちなかコース」では奥飛騨温泉口~神岡鉱山前間の往復約6kmを、約40分から50分かけて走ります。その名の通り民家の裏など“まちなか”を走り、飛騨の日常の風景を楽しみながらサイクリングできます。途中にはトンネルや高架などの鉄道遺構があり、非日常も楽しめます。
そして、2018年に追加された新コースが「渓谷コース」です。前述の「まちなかコース」から高原川を下った旧漆山駅がスタート地点。渓谷沿いには大きな橋や鉄橋がありスリル満点です。
コースは上流の神岡市街地方面に向けて上り坂となっており、その途中の二ツ屋という地区で折り返す往復約6.6kmの道のり。所要時間は約40分から55分です。「まちなかコース」とは趣向が異なり、神岡鉄道時代の絶景車窓を彷彿とさせます。春には美しい桜を、夏には川のせせらぎを、秋には周囲の山々の紅葉をそれぞれ楽しみながら、マウンテンバイクを漕ぎ進めます。なお例年、冬季は運行していません。
「レールマウンテンバイクGattan Go!!」の利用者は、創業から8年で10万人を超え、コロナ禍前には年間乗車数4万人を超えました。
このように、廃線を活かして地域の新たな財産を創出した例はほかにも、エンジン付きのカートで高さ105mの鉄橋上を走る「高千穂あまてらす鉄道」(宮崎県)や、ディーゼル機関車の運転体験もできる「小坂鉄道レールパーク」(秋田県)など日本各地で見られます。
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横並びの発想で他が成功したならと類似施設があちこちにでてきて後発のは苦戦する予感。