廃線が「観光客年4万人」の一大スポットに レールでサイクリングの聖地 全長約12km!

廃線となっても、残存する鉄道設備を活かして地域に新たな魅力を創出する試みは日本各地で見られます。そのひとつ岐阜県飛騨市の「レールマウンテンバイクGattan Go!!」は、新感覚アクティビティとしても目が離せません。

「ガッタン、ゴットン」そのままアクティビティ名に

 利用者の減少により廃止された鉄道が、活用次第で地域の一大観光スポットに変貌するケースがあります。そのひとつが岐阜県飛騨市、旧神岡鉄道の一部線路を活用した「レールマウンテンバイクGattan Go!!(ガッタンゴー)」です。

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廃線となった神岡鉄道の線路上を走るレールマウンテンバイク「Gattan Go!!(ガッタンゴー)」(画像:写真AC)。

 神岡鉄道は、同市の奥飛騨温泉口駅と富山県富山市の猪谷駅を結ぶ路線でした。もともとは国鉄神岡線として1966(昭和41)年に開業し、神岡鉱山からの貨物輸送が主体だったものの、1984(昭和59)年に第三セクター「神岡鉄道」に転換。後に輸送手段がトラックに切り替わったことを受けて2004(平成16)年に貨物営業が休止され、2006(平成18)年には全線が廃止されました。

 すると、この神岡鉄道を保存し活用したいと地元の有志や鉄工所らが一致団結。アイデアを集結させた結果、全長約20kmの線路の一部を、左右に2台並べて連結させたマウンテンバイクで走るアクティビティを考案しました。開業は2007(平成19)年のことです。

 特徴はなんといっても、一般的なサイクリングでは体験できない「ガッタン、ゴットン」というレールの継ぎ目の振動や音を感じられること。名称の「ガッタンゴー」の由来にもなっています。また、飛騨の四季折々の美しい自然をマウンテンバイクで満喫できる点も大きな魅力です。

廃線後に復活!? 在りし日の神岡鉄道ディーゼルカー【写真】

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コメント

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1件のコメント

  1. 横並びの発想で他が成功したならと類似施設があちこちにでてきて後発のは苦戦する予感。