「オール2階建て列車」はなぜ生まれ、消えていくのか 誕生30年を前に相次いで引退

寝台列車や団体列車用の客車を除き、間もなく国内から「オール2階建て列車」が引退します。定員増をウリにした車両はなぜ消滅するのでしょうか。その独特な構造ゆえのデメリットもありました。

なぜオール2階建ては普及しなかったのか

 215系は構造上、在来線用ながらドアを片側2か所しか設けられず、首都圏の駅では乗降に時間がかかり過ぎたのです。当初は通勤時間帯のライナー列車のほか、料金不要の快速や湘南新宿ラインにも使われましたが、徐々に運行の場をライナー列車や臨時快速のみに狭めていきました。

 また、新幹線車両であるE1系とE4系は、スピードアップという点において自重がネックとなりました。さらに2階建てのぶん旅客を多く乗せれば負荷がかかり、速度を上げられなければダイヤに影響します。

 ほかにも社会的な要因として、バリアフリーの気運が高まったこともあるでしょう。2階建てゆえに車内には階段があり、通路も狭いものです。

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寝台特急「カシオペア」のE26系客車(恵 知仁撮影)。

 ところで、今まで通勤輸送を主にしたオール2階建て列車について触れてきましたが、非日常空間や眺望をウリにする特急列車にはオール2階建てが残っています。

 1999(平成11)年7月に登場し、寝台列車や団体列車として使われた「カシオペア」のE26系客車です。全ての寝台が上級のA個室のほか、豪華な展望室やラウンジカーなどもあります。

 同じく寝台列車では、「サンライズ」に使われる285系電車が「オール」ではないものの、編成のほとんどが2階建てです。E26系のちょうど1年前に登場しています。

【了】

※一部修正しました(9月26日9時57分)。

【激せま!6列席】ほか「オール2階建て列車」の車内

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コメント

2件のコメント

  1. 平面の階が好きでしたね。プラットフォームと床高さがツライチなのでアクセスが容易でした。

  2. MAXはスキー行くときかなりお世話になりました。1階で寝て2階で景色見てと使い分けしてました。

    あと、プラットホームのかさ上げがバリアフリーで裏目に出るとは誰も予想できなかったでしょうね。

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