開通の新東名「伊勢原大山~新秦野」トンネルに注目! 壁に浮かぶ文字 曲げジェットファン
文字が浮かび上がるトンネル
もう一つのトンネルにおける新機軸が、「プロジェクションマッピング」です。といっても、トンネル内を装飾するわけではありません。天井に文字を投影するのです。
たとえば羽根トンネルでは、3つのうち中間の非常駐車帯にて、「出口1.5km」との文字が大きく天井に点滅する形で投影されます。非常時には、停止などの行動を促す文字も投影されるとか。
目的は、「漫然運転の防止」です。近年は長いトンネルが連続する路線が増えており、中部横断道などでは、長いトンネルの中間で青い光の環を内壁に投影する「アクセント照明」が導入されています。それに代えて、今回は具体的な文字を投影することで、案内と漫然運転防止を兼ねているのです。
また、各非常駐車帯から車線を挟んだ反対側には、非常口が設けられています。内部には通路があり、その先の扉を開けると、反対車線に出られます。非常時の避難路になるだけでなく、連絡通路を「秦野市にある最も大きい消防車が通れるサイズ」で作っており、緊急車両の通り道にもなります。
トンネル区間以外でも、明かり区間(トンネル以外の区間)では、道路照明に路面のみを照らす「低位置照明」を採用し、周囲への光害を防止したり、橋桁や料金所の施設の随所を丹沢の自然環境に合わせてグリーンで塗ったりするなど、随所で環境への配慮と施設のスリム化を図っています。
【了】
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