「蒲蒲線」つくっても不利? 競合になる「JR羽田空港線」 所要時間と運賃を比較してみた

池袋~羽田空港で790円くらいかかる?

 蒲蒲線は、副都心線内は急行、東急線内は特急(停車駅は中目黒、自由が丘、蒲田、京急蒲田。東急多摩川線内途中駅は全て通過)、京急蒲田で乗り換えて京急線内は快特とします。この場合、池袋~京急蒲田間が34分、乗換6分(大田区の試算)、京急蒲田~羽田空港第1・第2ターミナル間(羽田空港)が8分で、計48分程度となります(蒲田駅に停車しない場合は46分)。

 運賃は、池袋~渋谷間が200円(東京メトロ)、渋谷~京急蒲田間が220円(東急)、京急蒲田~羽田空港間が250円(京急)で、計670円となります。

 なお、先述の通り蒲蒲線は第3セクターとなる予定です。かつて京急空港線は建設費回収のため、運賃を120円加算していた時期があるので、これと同程度の加算額が発生すると仮定すれば計790円です。

JRは400円!? あり得る?

 一方、JR羽田空港線の西山手ルート。こちらは新宿~羽田空港間を23分で結ぶとされています。湘南新宿ラインの池袋~新宿間は6分。新宿駅1分停車で、羽田空港駅までは計30分でしょう。運賃は池袋~大崎間が200円(JR)、大崎~大井町間が210円(りんかい線)、大井町~羽田空港間が170円(JR)で計580円です。

 ただし、JRが直通列車を運行した場合、乗客がJR線だけで移動したのか、りんかい線を通過したのか、分からない問題が発生します。

 この問題を避けるため、JR東日本が東京臨海高速鉄道りんかい線を買収することも考えられます。仮に同鉄道を買収した場合、「臨海部ルート」で羽田空港から東京ディズニーリゾートの最寄り、舞浜駅への直通列車も運行でき、絵空事ともいえないでしょう。

 池袋~羽田空港間が全てJRとなった場合、同区間は24km。所要時間は30分、運賃は400円となります。蒲蒲線は所要48分670円(加算運賃を除く)ですから、JRがかなり優位です。

 蒲蒲線が不利となる理由は、運賃が東京メトロ、東急、京急の合算となること、距離が長いこと(蒲蒲線経由:約30km)が要因です。では、渋谷~羽田空港間ならどうでしょうか。

【地図】蒲蒲線の刺客「JR羽田空港線」 ルートを見る

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コメント

1件のコメント

  1. JR羽田空港線も加算運賃が設定される可能性は相当高いと思いますが。
    新幹線のインフラを活用できた成田と違い、空港地下の難工事をゼロから行うコストを、通常運賃だけで回収するとは思えません。
    新千歳や関空(いずれも東日本ではありませんが)同様、加算運賃は不可避ではないでしょうか。
    そもそも新線建設コストを加算なしで回収できる(あるいは他路線の収支に混ぜ込める)なら、りんかい線はとっくにJR東日本へ吸収されているでしょう。
    想像ですが、JR東日本が羽田空港線の開業を機に東京臨海高速鉄道を統合、りんかい線とJR羽田空港線を共通の加算運賃制で運営する、なんてことすらあるかもしれません。