絶滅寸前?アクリル板付きパトカーが風前の灯 そもそもなぜついているのか

転属に伴い外してしまう例も

 最近のクルマは、自車に対してだけでなく、相手、特に歩行者などと接触してしまった場合にダメージを軽減するよう、バンパーだけでなくボンネット自体が衝撃を吸収するように設計されています。そのような構造とバグガードの装着は相反するといえるでしょう。前出のカメラマンは、とくにこの「外突規制」の影響が大きいではないかということでした。

 また、ほかにも車両の空力性能がよくなったことで、フロントガラスに虫があまりぶつからなくなったというのも、バグガードが姿を消した理由の一つとして挙げていました。

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2021年3月末で引退した三重県警のインプレッサWRX STIパトカー(画像:三重県警察)。

 なお、常にきれいな状態を維持するパトカーの場合、洗車のさいにバグガードは意外と邪魔だそう。そのためなのか、高速道路交通警察隊から交通機動隊や警察署へ転属になったパトカーのなかにはバグガードを外してしまう車体も少なくないようです。

 このように日本では見ることが少なくなりつつあるバグガードですが、海外では「ボンネットガード」などの名称で純正オプションになっているものも多く、「ランドクルーザー」や「ジムニー」といった車種のものが日本にも輸入されています。それらの多くは、ボンネットの先端に寝かせる形で取り付ける形状です。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. へぇ、初めて見たわ。
    こういう装備があったのか〜。