鉄道車両の「新成人」5選 今を築いたデフレ世代? 黄色くなった元・山手線も

東急5000系電車 私鉄で唯一の6扉車

 初めに紹介したJR東日本のE231系と、基本設計を共通化して登場したのが東急5000系電車です。田園都市線の主力車両であるほか、東横線でもわずかに使われています。

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東急5000系電車のトップナンバー。この編成は6扉車を連結しなかった。2023年現在は、行先および種別表示がフルカラーLED化されている(2011年6月、大藤碩哉撮影)。

 省エネ化やメンテナンスコストの低減、バリアフリー化を目指しつつ、従来の8500系電車を置き替える目的で登場しました。自社グループ会社で車両製造を手掛ける東急電鉄は、当時のJRとも知見を共有し、次世代の車両を開発。消費電力に至っては8500系の約6割となり、騒音も低減されました。

 そして一部編成には、私鉄で唯一の6扉車両が連結されていましたが、ホームドアの整備により2017年に消滅。また初期車は更新工事を受け、案内ディスプレイの大型化なども行われました。

※ ※ ※

 ほかにも2002年度に登場した車両として、営団地下鉄(現・東京メトロ)08系電車や名鉄300系電車などがあります。各社とも21世紀にふさわしい車両を造ろうと、環境負荷やバリアフリー化に注力し開発・製造しているのが特徴です。

【了】

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