まだ言うか「ドローン万能論」「戦車不要論」極端思考の危うさ ウクライナ戦線1年で大きく変化
ゼロか百かの二元論で語るなかれ
実際、今回のロシアとウクライナの戦いにしても、ウクライナ側は自軍が返り討ちに合う映像をほとんど公開していません。不利な状況や悲惨な映像は流さないという趣旨かもしれないものの、ミサイルが外れた後がどうなっているか不明である以上、対戦車ミサイルや対戦車ロケットに頼った戦車との戦いには限界があるのです。
21世紀の大規模な戦争として注目されているウクライナ侵攻ですが、基本的な戦い方は旧世代と大きく変わることはないということも、この1年で判明しました。ただ、そのなかでドローンが多用されるようになったことで、これまで明かされることのなかったリアルタイムでの戦場の様相も見えるようになり、加えてSNSの発達によって数千km離れた異国にいても、現地から出る多くの情報に触れることができるようになったのも、もうひとつの特徴だといえるでしょう。
それはまた、ウクライナとロシア双方に関するフェイクニュース、そしてSNSを使った情報戦などが広く行われ、意図的に世論を操作する認知戦という戦闘領域が改めて意識さるようになったとも言えます。
そう捉えると、従来どおりの戦闘を象徴するのが「戦車」であり、新たな戦争の幕開けを告げる代表例が「ドローン」だとも形容できるかもしれません。「不要」や「万能」といった、ある意味ゼロか百かの二元論ではなく、「双方とも必要」「双方に備えるべき」として、今回のロシアとウクライナの戦いを筆者(武若雅哉:軍事フォトライター)は捉えています。
【了】
Writer: 武若雅哉(軍事フォトライター)
2003年陸上自衛隊入隊。約10年間勤務した後にフリーフォトライターとなる。現場取材に力を入れており、自衛官たちの様々な表情を記録し続けている。「SATマガジン」(SATマガジン編集部)や「JWings」(イカロス出版)、「パンツァー」(アルゴノート)などに寄稿。
西側各国は要らなくなった旧式戦車を大量にウクライナへ送り、ウクライナもこれを便利な道具として使いつぶすつもり。ドイツもイギリスも最新型だけを維持する。主力兵器の座から滑り落ちた戦車の居場所は窓際しかない。
戦車は諸兵科連合の重要な構成要素。
記事を読んでも理解できないのか?
それ一つで全てをカバーできる兵器何て無いと思うし、本気で言ってるのであれば二の句はないな。
人間の作るモノで万能の武器なんて存在しないと思ってるしね。
あるとすれば全てを台無しにする核兵器だけでしょ。但し執行国が奪い取る取り分すら台無しになると思うけどね。
新しい兵器が頭角を現せば、当然自分たちに使われないようにと無力化する為の兵器を作るでしょうし、カウンター兵器が完成した時に当該兵器が主力だった時にはどうなりますかね?
この国民が有事を想定するには余りにも発想力が足りてないと思うし、向いてないと思う。自分とて一国民なので同様ですがね。
低コストで最上の力が欲しいなんて強欲もいいところ。絶対相応の対価はあるし、もし運用コストをケチりたいのであれば、最初から防衛力なんて持たなければ良い。仮に放棄した結果何処かの隷属国に成り下がったとしても、それが国民の総意であれば自称平和主義国民達は納得するんじゃないかなって思う。
観測気球が直接協同機になり、ラジコン機になっただけ。便利になったが、基本は変わらない。
対戦車砲や対戦車ミサイルも、歩兵の付かない戦車には待伏せ攻撃で有効ということで、今までと変わりはない。
二次元の作戦しか出来ずに三次元の戦力を行う米軍に駆逐された旧軍から進歩できていない様。最近のウクライナ等の戦闘が全く学習できずに過去にしがみつく。記事の内容も理解できてないよね。
ドローン万能論は極論でいうと正しい。ドローン=多プロペララジコンヘリだとなぜか思われているが実際は無人(自律)機を指す。有人に対して無人を出されたらその時点で負けだということ。中国の無人機に有人の空自機を出していることがどれだけ危機的なことか理解しなくてはならない。
軍用航空機本来の仕事(着弾観測)がようやく復活した感がある。有人固定翼機がいつの間にかやらなくなった戦術偵察を安価な無人機が代替してくれた。
単独の戦車が対戦車兵器にやられるのは100年前から変わっていない。