ギュイーン!! 戦闘機が急上昇する“意味”知ってる? F-15&Su-30 上がり方にもお国柄が出る!?

航空祭や映画などで目にする戦闘機の離陸直後の急上昇。「ハイレート・クライム」や「ハイアングル・テイクオフ」と呼ばれる飛び方にも、実は戦術的な意味が含まれているとアメリカ軍のパイロットが語ってくれました。

多国間共同訓練で米軍パイロットに直撃

「ピッチ・ブラック2022」には、航空自衛隊をはじめ17か国の空軍が参加しており、ドイツ空軍やフランス空軍、インド空軍などが持ち込んだユーロファイターや「ラファール」、Su-30MKI「フランカー」といった、日本では滅多に見られない戦闘機が一堂に会して訓練を行っていました。

 取材中は、多種多様な戦闘機の離陸を何度も見ていたのですが、アメリカ空軍のF-15C「イーグル」は先ほど説明したハイレート・クライムを多用していたのに対し、インド空軍のSu-30MKIはハイアングル・テイクオフでの離陸が多い印象を受けました。

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アフターバーナーを点火して、低空水平飛行で加速するアメリカ空軍のF-15「イーグル」(布留川 司撮影)。

 そういったことを踏まえてアメリカ空軍のF-15パイロットに「離陸の時のあのような上昇(ハイレート・クライム)って何のためにやるのですか? パイロットとしての楽しみ?」とストレートに聞いてみたところ、そのパイロットは笑いながらも軍事的な理由をしっかりと説明してくれました。

「離陸する際にあのような急上昇をする理由は、速やかに地上の脅威がない安全な高度に到達するためです。戦闘機が発進する場所は軍事基地であり、そのエリアの安全はしっかりと確保されています。しかし、離陸して真っすぐ飛ぶと、すぐに安全が確保されていない一般エリアとなります。そこに誰がいるか、何があるかは誰にもわかりません。だからこそ、安全が確保された基地上空の狭い空域から、比較的安全といえる上空へと速やかに移動するために、あのような急上昇で離陸するのです」

 つまり、ハイレート・クライムは基地の敷地外に何かしらの脅威があった場合に備えるためであり、あのような急上昇はそれらに晒される時間を最小限に抑えるための回避手段といえるでしょう。

【写真】多国間訓練「ピッチ・ブラック2022」で飛ぶ航空自衛隊のF-2戦闘機ほか

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