若者には通じない? 「キセル乗車」の意味とは 100年前には使われていた

「おじさん用語」ではないものの、若者に伝わらなくなっている言葉のひとつに「キセル(乗車)」があるようです。鉄道での不正乗車の意味ですが、なぜこのように呼ばれるようになったのでしょうか。

「両端だけ(お)金」という構造ゆえ

 職場の上司とのやり取りで、いわゆる「おじさん用語」が若者には伝わらないといったことが、SNSなどでたびたび話題になります。同様に、かつてはしばしば耳にしていたものの、令和になったいまは通じにくくなっている言葉に「キセル(乗車)」が挙げられます。

 

「キセル」――これは喫煙具の「煙管(きせる)」を指しており、現代では使っている人を見かけることはほぼありません。転じて「キセル」は鉄道における不正乗車を意味する言葉となるのですが、なぜでしょうか。それは煙管の構造にありました。

Large 20230306 01
駅の改札のイメージ(画像:ぱくたそ)。

 煙管は細い棒状で内部が空洞になっており、棒の一端にある「雁首(がんくび)」に刻みたばこを詰めて火をつけ、もう一端の「吸い口」から煙を吸います。両端にある雁首と吸い口には金属が、そのあいだの「羅宇(らう)」と呼ばれる部分には竹など金属以外の素材が使われていましたが、この「金/竹/金」がポイントでした。

 前述の通り不正乗車全般を指して「キセル」といわれるものの、もともとは「中間の運賃だけを払わない」ことを指していました。乗車時と降車時の両端だけきっぷ代を払い、そのあいだは無賃というわけです。この「両端だけ(お)金」という構造が、「両端だけ金属製」という煙管に似ているため、「キセル(乗車)」という言葉が生まれました。

【つまり…】「キセル乗車」の構造を図解

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 都市に迫るロシア軍の「弾道ミサイル」が“空中で木っ端みじん”になる瞬間をウクライナ軍が公開 追尾から撃墜まで詳細に
  3. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  4. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  5. バス運転士「辞めないで」 東京都が“給与の手当”を10年間補助! 独自の定着支援で「路線廃止」を防ぐ
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開