渋谷~代官山に「廃駅」があった!? 東急東横線の地下化10年 地上時代の記録

東急東横線の渋谷~代官山間は、地下鉄副都心線と直通するにあたり、10年前に地下化された区間です。それまでは地上の高架区間で、廃駅「並木橋」の痕跡もわずかにうかがえました。

渋谷~代官山間には廃駅があった

 やがて明治通りの並木橋交差点付近に到達すると、廃駅となった並木橋駅の痕跡がありました。周辺は國學院大学や実践女子学園などの学校が点在するエリアであるため、開通時から駅が設置されていたのです。しかし渋谷駅から500mと至近距離であることが災いし、戦時中の不要不急駅統廃合により休止駅となり、1945(昭和20)年5月の山の手空襲で焼失しました。戦後はそのまま廃止されましたが、高架橋には側壁の一部が盛り上がる部分があり、そこにホームがあったことを伝えていました。

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JR手線を渡る橋梁はポニーワーレントラス。1927年の開通と共に架橋された。東急東横線は比較的低速でここを通過していった。撤去作業の際は、準備工事の後に一晩でトラス橋を横方向へスライドした(2012年6月、吉永陽一撮影)。

 並木橋駅跡を過ぎると、東横線は渋谷川から離れて右へカーブ。JR山手線をオーバークロスして西進しますが、約30mあった鉄橋には、複線タイプのポニーワーレントラスが架かっていました。

 車両をすっぽりと覆う通常のトラス橋ではなく、「上横構」と呼ばれる、トラスの屋根部分にあたる構造物を省略したトラス橋です。このタイプは短径間の橋梁に用いられ、明治期にはよく見られましたが、橋梁技術の発展期であった昭和初期にあって、五反田駅の東急池上線のようなラーメン構造や通常のトラス橋ではなく、古風とも思えるポニーワーレントラスが採用されたのは興味深いところです。建設費を抑える関係でしょうか。

 さて、山手線を渡り終えると周辺の地形に起伏が生じ、地表がせり上がってきます。高架区間から地上区間となり、代官山駅へと至りました。こうして地上区間の概要を振り返りましたが、地上時代最末期には高架撤去の準備工事が随所で行われ、全てを観察することがかないませんでした。

【写真】分かるぞ! 廃駅「並木橋」の痕跡を上から

【特集】消えていく面影、今も走れる…鉄道の「廃線」どこにある?

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コメント

1件のコメント

  1. 飾っておきたいような素敵な写真と懐かしシーンの数々

    ありがとうございました

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