“何もない”ゆめが丘が上昇率1位 賃料が上がっている相鉄線の駅ランキング
「ゆめが丘大規模集客施設」の建設工事が始動しています。
トップ5中4つにいずみ野線の駅がランクイン
不動産・住宅情報サービス「ライフル・ホームズ」を運営するライフルが、相鉄・東急新横浜線の開業を控え賃料が上昇する、相鉄本線といずみ野線の各駅の賃料上昇率を調査。3月上旬時点の「賃料が上がっている相鉄線の駅ランキング」を発表しています。
これによると、対2022年で上昇率が高い駅トップ5は、1位から順にゆめが丘(124.6%)、相模大塚(123.7%)、南万騎が原(119.6%)、緑園都市(113.0%)、弥生台(112.6%)でした。トップ5中4つがいずみ野線の駅です。
いずみ野線沿線からは従来、乗り換えなしでは横浜駅に出るしかありませんでしたが、このたびの直通により、渋谷や池袋(一部は目黒)へ1本で行けるようになります。この利便性が賃料の上昇率に貢献したと、ライフルは分析しています。
また、横浜市と相鉄ホールディングスは2013(平成25)年4月に「相鉄いずみ野線沿線の次代のまちづくりの推進に関する協定」を締結。「誰もが暮らしたいまち」「誰もが活力あるまち」の実現を目指し様々なイベントなどを実施していることも、沿線の注目度が高まっている要因だとしています。
ところで、上昇率1位のゆめが丘駅は周囲に家屋がほとんどなく、空き地と畑が広がっています。乗降客数も相鉄の全26駅中最も少ない1741人(2020年度)です。ライフルが地元住民へ行ったアンケートによると、「田んぼや川が近くにあり、静かに暮らしたい人に向いている」との回答があった一方で、「娯楽施設が少ない」「買い物が不便」という回答も得られたそう。
ただし“何もない”ゆめが丘駅前では2022年12月から、「ゆめが丘大規模集客施設」の建設工事が始動しています。施設は地上3階建ての棟、地上1階建て+屋上駐車場の棟、そして立体駐車場棟から成り、延べ床面積は約9.6ヘクタール。約140店舗の入居を予定し、開業は2024年夏を目指します。周辺でも開発が行われ、分譲・賃貸マンションや公園の整備、鉄道高架下空間の開発などが予定されています。
●賃料が上がっている相鉄線の駅ランキング調査概要
データ抽出期間:2021年12月~2022年2月と2022年12月~2023年2月
対象物件:「ライフル・ホームズ」に掲載された、築30年以内、30平米未満、駅徒歩10分以内、賃料1万~100万円の居住用賃貸物件
【了】
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