土休日に1本のみ! 西武新宿線「快速急行」 特急並みで川越路のライバルに打ち勝つ!?

14駅をすっ飛ばす

 西武新宿駅出発時、車内はガラガラで、全体で50~60人ほどしか乗っていないようでした。列車はJR線と並行して高田馬場駅に向かいます。ここは「私鉄は山手線内に乗り入れさせない」という国の方針に対して特例で認められた区間であり、JRの車両とすれ違う風景は見ごたえがあります。

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途中、14駅を通過する区間も(2023年5月、安藤昌季撮影)。

 9時3分到着の高田馬場駅では、300人ほどが乗り込んだでしょうか。ロングシートが6割ほど埋まる混み具合です。インターネット検索によると、同駅から川越まではほかの交通機関よりもおおむね速くかつ安価に行けるようなので、これは納得の乗車率です。車内放送では快速急行としての停車駅案内は行われますが、多数走っている急行と停車駅が異なることへの注意喚起は、特に行われないようです。

 快速急行は田無駅(東京都西東京市)まで14駅連続で通過します。遠回りなだけにかなりの快速を見せるのかと思いきや、40~70km/h程度での走行です。鷺ノ宮駅(同・中野区)で先行する普通列車を追い抜いてから速度は上がりますが、それでも80km/h程度でした。

 ただし線形がよくなる上石神井駅(同・練馬区)付近から速度を上げ、路線の最高速度である105km/hに達しました。こうなると“快速急行”を実感します。

 9時18分、田無駅到着。10人ほどが乗車し、70人ほどが下車しました。ちなみに急行だと途中、鷺ノ宮駅、上石神井駅に停車し、所要時間は6分長い24分です。

 9時26分、東村山駅(東京都東村山市)到着。急行ならば途中 花小金井、小平、久米川に停車する区間です。同駅では30人ほどが乗車し、同数ほど下車していきました。

 次の停車駅はお隣の所沢です。時刻は9時30分。特急「小江戸9号」が同区間を30分で走りますので、快速急行は特急並みの速度で走っているといえるでしょう。

【え、こんなに…】もはや特急並みに飛ばす「快速急行」(路線図)

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