まだ現役!? 「最も醜い航空機」とも呼ばれた伝説の輸送機、航空ショーに飛来…その圧巻の姿
まだ飛ぶんだ…。
胴体が大きく膨らんだユニークな形状
アメリカ・オシュコシュのウィットマン空港で2023年7月30日まで実施されている航空ショー「EAA エア・ベンチャー ・オシュコシュ 2023」。EAAの公式SNSアカウントが、同ショーにNASA(アメリカ航空宇宙局)が保有する、胴体上部が大きく膨らんだ異形のルックスが特徴の4発プロペラ貨物機「スーパー・グッピー」が飛来したと投稿しています。
「スーパー・グッピー」は1965年にデビューした4発プロペラ機で、全長が43m、全幅が47mの大きさで、旅客機のボーイング377をベースにしています。巨大な膨らみは、西海岸で製作した宇宙ロケットを、東海岸の発射場まで輸送するために開発されたものです。
それゆえ同機は大型貨物を積むことが可能で、その貨物室は高さ、幅25フィート(約7.6m)、長さ111フィート(33.8m)の貨物を収容でき、機首も110度開きます。しかしそのユニークすぎる形状から、とある航空評論家に「もっとも醜い航空機」とも評されたこともあります。
現在運用中の「スーパーグッピー」は、このNASA保有の1機のみ。同機のNASAでのデビューは1997年であるものの、元の機体のKC-97は1953年に運航を開始しており、とても歴史のある機体です。
NASAによると、この「スーパーグッピー」はショー期間中に展示されるため7月26日に飛来。セレブレーション・ウェイ上に安置され、静態展示や、同ショー内の夜の花火イベントの展示物として使用されたとのことです。その後、翌朝にオシュコシュを出発し、拠点であるヒューストンに戻っています。
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最も醜いといえばフェアリーガネット