仏原子力潜水艦よりビッグ! 海自の最新潜水艦「らいげい」進水 就役はいつ?

初めての艦名です!

ディーゼル推進潜水艦としては世界最大級

 防衛省は2023年10月17日(火)、川崎重工神戸工場(神戸市中央区)において、新規建造された潜水艦の命名式および進水式を実施しました。「らいげい」と命名されたこの艦は、たいげい型潜水艦の4番艦にあたります。

「らいげい」は全長84.0m、幅9.1m、深さ10.4m、基準排水量3000t、乗員は約70名、主機関はディーゼル電気推進で、プロペラひとつの1軸推進式です。起工は2021年3月26日で、今後、艤装や各種試験を実施したのち、2025年3月に引き渡しの予定です。

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2023年10月17日に進水した、たいげい型潜水艦の4番艦「らいげい」(画像:川崎重工)。

 たいげい型潜水艦は、フランス海軍が運用するリュビ級原子力潜水艦を凌ぐ大きさで、ディーゼル推進の通常動力型潜水艦としては世界最大級です。

 外観形状は、従来のそうりゅう型潜水艦とほぼ変わらないものの、探知能力や静粛性が一層向上しており、また建造時から女性自衛官の勤務を想定して相応の設備を有しているのが特徴です。

 主機関はディーゼルエンジンとリチウムイオン電池を組み合わせたディーゼル電気推進を採用。主要装備として、艦首に魚雷発射管を備えるほか、潜水艦戦闘管理システムや、ソーナー装置(艦首アレイ、側面アレイ、えい航アレイなど)、TCM(Torpedo Counter Measure:潜水艦魚雷防御システム)を搭載しています。

 なお、「らいげい」は漢字では「雷鯨」と書きます。この名称は旧日本海軍でも艦名に用いたことはなく、海上自衛隊も使用するのは初めてです。

【了】

【半年前に就役したばかり】最新鋭潜水艦「はくげい」の進水式の様子

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