「車両が宙に浮いてるぞ…!」客を乗せたまま!? 昔ながらの寝台列車が激レア体験づくめだった件

日本と異なり、まだまだ国際的な寝台列車が走っているヨーロッパ。なかでも東欧は、旧ソ連製の列車に乗れます。今回、国際レーサーの筆者が “ウクライナのお隣” まで寝台列車に乗り、激レア体験までしてきました。

国境付近で行われた激レア体験 毎日実施中!

 夜中の12時頃にヤシ駅へ到着。ここで前2両の普通座席の客車は切り離されます。加えて、モルドバ国内は非電化区間となるため、電気機関車からディーゼル機関車に付け替えられ、国境を目指して再び走り出します。

 両国間にかかるエッフェル橋を渡ると、そこはもうモルドバ。それから少し進んで、国境付近の街のウンゲニで列車は一時停止します。ここで国境警備隊の隊員が列車に乗り込み、パスポートコントロールが始まります。

 このときの時刻は夜中の2時を過ぎたところですが、パスポートコントロールのため起きなければなりません。簡単な質問の後、パスポートを国境警備隊に預けてしばらく待つことになります。その間に列車はウンゲニの車両基地に入りますが、乗客は外に出ることができません。

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ウンゲニの車両基地にて台車交換をしている写真。この客車以外に、貨物車もモルドバ~ルーマニア間では台車を交換しなければならないため、台車が大量に並べられていた(2023年、大久保 光撮影)。

 この車両基地で何を行うかというと、日本や西ヨーロッパの国ではまず行われない、列車の台車交換です。こちらは先に述べたとおり、ルーマニアとモルドバでは線路幅の規格が違うためで、同じ台車ではモルドバ国内の線路を走ることができないからです。そのため、毎日このパスポートコントロールの時間を使って客車の台車も交換しているとのことでした。

 乗客が乗車したまま、専用のジャッキで客車を両側から挟んで持ち上げて台車と客車を分離します。想像以上に高く持ち上げられるのですが、その作業はゆっくりで、いつの間にか高くなっているといった印象でした。そして、その持ち上げられた客車の下を台車が駆け抜けていきます。

 各台車が指定の場所に固定されると再びジャッキにより客車がゆっくりと下ろされて台車交換は完了です。そのタイミングで、再び国境警備隊の隊員が乗車してきてパスポートが返されます。そのときに、名前とスタンプがしっかり押されているかの確認を忘れないでください。

【マジ!?】これが「客を乗せたまま“宙に浮く”」寝台特急です!(写真)

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