空自のベテラン集まる「ステルス戦闘機スクール」…仲良くできるの? F-35飛行隊の先駆 “三沢” の日常

航空自衛隊で最初にF-35Aを運用するようになった第302飛行隊には、防空とは別にF-35パイロットの教育という任務も付与されているのだとか。そのような特色ある部隊の内情はどんな感じなのか、飛行隊長に話を聞いてきました。

F-15はもちろんF-2やF-4EJ乗りも バラエティー豊かなパイロットたち

 さまざまな戦闘機の操縦経験者が混在するというのは、訓練を受ける側だけでなく、教える側である教官役のパイロットも同様です。入田2佐自身もこの飛行隊に赴任する前は、F-15Jパイロットとして様々な飛行隊で勤務してきた経験を持っています。このような出自の異なるパイロットだけで要員が構成されるというのは、通常の航空自衛隊の飛行隊にはない特徴といえるでしょう。

 では、異なる機種のパイロットが集まった飛行隊とは、どのような雰囲気なのでしょうか。

「似たような疑問はよく聞かれますね。異なる戦闘機パイロットが『ひとつの部隊で仲良くできるのか?』ということですよね(笑)。実際のところ、飛行隊に機種ごとの壁みたいなものはありませんし、同じ航空自衛隊の戦闘機パイロット同士であることから、コミュニケーションなどに関する問題はまったくありません。ただ、個性という意味では、これは完全な私見ですが、F-4出身のパイロットは陽気でよく喋る人が多いような気がします」

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第302飛行隊の隊長 入田太郎2等空佐。以前はF-15J「イーグル」のパイロットとして任務についていた(布留川 司撮影)。

 パイロットたちの円滑なコミュニケーションについては、F-35が航空自衛隊にとって次世代を担う新型機だということも大きいようです。第302飛行隊に所属する隊員たちは、自分たちが最新鋭機を運用しているだけでなく、新しい運用方法を確立したり、教育者として次世代の人材育成を担ったりしており、新しい分野を開拓してくフロンティアスピリッツ的な想いが強いように感じました。

「パイロットのバック・グラウンド(これまで乗ってきた機種)による差異があるとすれば、それは空対地任務に関する知見だと思います。F-2戦闘機出身のパイロットはそのような知見を豊富に持っており、F-35飛行隊で空対地任務のノウハウを構築していくうえでは、非常に重要な人的財産になっていると感じます。

 逆に、私自身も含めたF-15出身のパイロットであれば空対空任務ではF-2よりも詳しい部分があります。このように、我々の飛行隊には航空自衛隊がこれまで培ってきた知見と人材が集まっており、それらが一丸となって新しいF-35の運用を作り上げているといえるでしょう。日々の訓練によってF-35の運用要領を自分たちがモノにしている感覚もあり、飛行隊長としても部隊の成長を日々感じています」

【F-2戦闘機よりも汎用性高い?】これが空自F-35Aの各種武装です(実物)

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