ロシアが攻撃強める 「ウクライナ東部で砲撃が200%増加」英国防省

全体の4分の3の砲撃が東部に集中。

バフムート近くの要所で攻勢を強める

 イギリス国防省は2024年5月9日、ロシア軍がウクライナ東部の一部地域で4月から猛砲撃を加えていると発表しました。

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砲撃を行う「ムスタ-S」152mm自走りゅう弾砲(画像:ロシア国防省)。

 ロシアの砲撃数は2024年3月と比べ、4月は全体で17%増加したといいます。特に東部地域で前線となっているアヴディフカ、チャシウ・ヤール、マリンカの3地区に砲撃が集中しており、全砲撃のうち4分3以上が同地域で行われたものであると、イギリス国防省が調査結果を明らかにしました。

 特にチャシウ・ヤールは、ロシア軍が2023年5月に占領したバフムートのすぐ西に位置する高台の街ですが、同地を完全占領し戦局を優位に進めようと、4月には前月を200%も上回る砲撃を加えたとのことです。現状ウクライナ軍は弾薬不足が深刻になっており、劣勢が続いています。

 ただ、東部で攻勢を強めているロシア軍についてイギリス国防省は、同地周辺でわずかな戦術目標しか達成できておらず「ほぼ確実にロシア軍は大きな損失を被った」と評しています。

【了】

【2023年10月から生産開始】これがロシアの新型自走砲です(写真)

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