JR西日本vs京阪に「阪急」も名乗り! 関西「有料座席」競争ますます熾烈 一番イイのはどれ?

俊足「Aシート」 18きっぷも一部OK

■JR西日本「Aシート」
「A」とは「Amenity」(快適性)、関西弁の「ええ」、JR神戸線・JR京都線・琵琶湖線の路線記号「A」にちなみます。

 座席は2+2列の回転式リクライニングシートで、その間隔は944mm(225系)~970mm(223系)、幅は450mm、定員46名です。223系の「Aシート」は改造車のため、座席と窓割りが合わない場合があります。

 リクライニングは「プレミアムカー」や「PRiVACE」に劣らず倒れます。設備面は大型テーブル、個別コンセント、座席上部のつまみ、網ポケット、無料Wi-Fiで、中間肘掛けは可動式で跳ね上げ可能。窓枠にも小物なら置けます。また、大型荷物置き場も備わります。天井と車端部にモニターがあり、どの座席からでもモニターの視認がしやすいです。

 車いす対応トイレがあるのもJRらしい点です。ちなみに、トイレの前に備えられた1人用の“トイレ待ち座席”は、新型の225系のみ備わります。

 座席の出来栄えですが、全体的にクッションが柔らかめです。枕はありませんが、クッション性が高いので、そこまで違和感はありません。座面はリクライニングと連動せず、やや体が前に滑る感じはあります。JRの車両限界が私鉄より大きいため、2+2列座席ではありますが、横幅では遜色ありません。

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JR西日本225系「Aシート」(安藤昌季撮影)。

 料金は区間によらず840円。チケットレスだと600円です。やや高めですが、最大で2時間20分ほどの乗車ですし、私鉄特急よりもスピードでは勝るので、利用区間によっては割安と感じます。なお、みどりの窓口で事前に指定券を購入すれば「青春18きっぷ」での利用も可能ですが、チケットレスでは乗車できないので注意が必要です。

 快適性に不満はないのですが、本数があまりにも少ないため、時刻表を見ないと利用できないという点が残念に思います。

これが京阪間3社の有料座席です(写真)

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1件のコメント

  1. 元祖有料特急の老舗、近鉄の「あをによし」を忘れとるぞ