「JR四国イチの赤字線」ポテンシャルありまくり!? 楽しすぎる列車たちとの“出会い” 「いっそ高知まで直通しては」

予土線の若井~北宇和島間は2023年度の平均通過人員が260人/日と、JR四国で最も輸送人員が少ない路線です。しかし風光明媚な風景や「Yodosen FunFun Trains」と呼ばれる観光列車群など見どころ豊富。乗車すると、伸びしろありな路線と感じました。

トンネルや橋で直線的に走る

 高知駅からの特急「時代の夜明けのものがたり」「あしずり3号」に接続する、窪川13時21分発の「しまんトロッコ1号」に乗車しました。

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窪川~若井間(安藤昌季撮影)。

 列車は専用塗装のキハ54形ディーゼルカーが、トロッコ貨車と一般車両を牽引するスタイル。デザイナー・水戸岡鋭治氏が手掛けた唯一のJR四国車両です。トロッコ利用(土佐大正~江川崎)には指定券が必要です。乗客は18人でした。

 窪川駅を出ると右側に四万十川が見えました。次の若井駅では1人が下車。土佐くろしお鉄道の駅なので、駅名標がJR四国とは異なります。

 若井駅を出てJR四国に。同社最南端の無人駅である家地川駅では1人が下車しました。次の打井川駅での乗降ゼロ。四万十川は線路から離れず、土佐大正駅まで並行します。

 13時57分、土佐大正駅着。3人が乗車、1人が下車し、「海洋堂ホビートレイン」と列車交換です。トロッコは同駅から利用できます。11人が移っていきました。

 トロッコは無蓋貨車トラ45000形を改造したものでダイナミックな乗り心地。珍しく座席にクッションがあります。最も景色がよいのは両端で、初めは右側(CD席)が、後に左側(AB席)が川側になります。

 1974年開業の新しい区間なので、鉄橋で川を越え、トンネルで直線的に走ります。抜けると再び四万十川と並走し、14時15分、土佐昭和駅に到着。17人の団体と車内販売クルーが乗車し、にぎやかになりました。

【個性あふれすぎだろ!】予土線の列車を見る(写真)

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