「JR四国イチの赤字線」ポテンシャルありまくり!? 楽しすぎる列車たちとの“出会い” 「いっそ高知まで直通しては」

予土線の若井~北宇和島間は2023年度の平均通過人員が260人/日と、JR四国で最も輸送人員が少ない路線です。しかし風光明媚な風景や「Yodosen FunFun Trains」と呼ばれる観光列車群など見どころ豊富。乗車すると、伸びしろありな路線と感じました。

1駅だけ他社線を走る

 JR四国で最も経営が厳しい路線は、高知県と愛媛県にまたがる予土線(若井~北宇和島)です。100円の収入を得るための経費を示す営業係数は1329円(2023年度)となっています。同社は路線を廃止する考えはないとしていますが、過去には沿線自治体によって「国鉄予土線存続期成同盟」が結成され、現在でも高知県・愛媛県と沿線自治体が「予土線利用促進対策協議会」を設置しています。

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JR予土線のキハ32形ディーゼルカー(安藤昌季撮影)。

 そのような予土線は四万十川の景観が楽しめる路線として、1984(昭和59)年に国鉄で初めてトロッコ列車が運行され、現在でも観光列車「しまんトロッコ」が運行されています。ほかにも「Yodosen FunFun Trains」としてシリーズ化された、個性あふれる列車も走ります。

 全通は1974(昭和49)年ですが、前身の宇和島鉄道が宇和島~近永間を開通させたのは1914(大正3)年のこと。歴史は古いです。ただ全通後も利用は少なく、前出の同盟が結成されたのは1980(昭和55)年のことでした。

 1988(昭和63)年、予土線とつながる中村線が土佐くろしお鉄道に転換され、窪川駅以西が土佐くろしお鉄道となりました。ただし、予土線には現在も窪川駅を発着する列車があるため、他の鉄道会社に1駅だけ乗り入れるわけです。では2024年11月時点で、予土線はどのような利用状況なのでしょうか。

 高知方面から、窪川発の予土線で宇和島方面に向かう場合、最短で24分、最長では1時間17分待ちで、接続は微妙です。逆に宇和島方面から、窪川駅で土讃線に乗り換える場合は、最大1時間56分待ちとなります。予土線の始発列車が到着する直前や、最終列車が到着する直前に高知行き特急が出発してしまうダイヤなのは残念です。

【個性あふれすぎだろ!】予土線の列車を見る(写真)

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