「JR四国イチの赤字線」ポテンシャルありまくり!? 楽しすぎる列車たちとの“出会い” 「いっそ高知まで直通しては」
予土線の若井~北宇和島間は2023年度の平均通過人員が260人/日と、JR四国で最も輸送人員が少ない路線です。しかし風光明媚な風景や「Yodosen FunFun Trains」と呼ばれる観光列車群など見どころ豊富。乗車すると、伸びしろありな路線と感じました。
盛況な「トロッコ列車」車内
車内販売は沿線ガイドの女性と、手伝いをする女子高校生のコンビ。年配の女性は拡声器もないのに、見事な沿線ガイドを行います。見どころとして「水位が上がったときに水面下になる沈下橋」を教えてもらいました。
販売品はハンバーガーやクッキー、ゆずドレッシングなどで、ハンバーガーは即座に売り切れ。ちなみに宇和島発の「しまんトロッコ2号」では、予約制の四万十牛弁当も販売されますが、窪川発の「1号」にないのは残念でした。
十川(とおかわ)駅では3人が下車。線路と並走する国道381号のトラス橋や電信柱が、景観との調和を重視して緑色に塗られているのが面白いです。沈下橋も近くに見えます。
14時39分着の半家(はげ)駅は難読。平家の落人が源氏の追討を逃れるため、漢字「平」の横棒を移動させ「半」にしたのが地名の由来だとか。景色は良好でした。
14時48分、江川崎駅に到着。トロッコ乗車はここまでで、車内販売や団体が下車し、15人が一般車両に移りました。
次の西ケ方(にしがほう)駅で1人が下車。相変わらず景色は素晴らしく、沈下橋も見えます。吉野生(よしのぶ)駅で列車交換も乗降はなし。ここからは旧宇和島鉄道の区間ですが、建設年次が古いこともあってか乗り心地が悪化しました。
温泉施設のある松丸駅で4人が乗車も、列車本数が倍になる近永駅での乗降はありませんでした。大内駅では近くの小学校に「よどせん だいすき」の文字が見えました。
しばらく乗降はなく、務田(むでん)駅で3人が乗車し1人が下車しました。ここから急勾配・急曲線となり、列車は森の中を走ります。
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