「0系新幹線」を超えた!? 長~く製造され続けた車両形式5選 見た目変わんないじゃん!!

鉄道車両には、長年にわたって同一形式のままで製造されているものがあります。0系新幹線などの歴史的名車もありますが、中には意外な車両も。それぞれエピソードのある車両たちを紹介していきます。

もはや新形式 でもずっと1000形

■京急電鉄1000形電車2代目(2002年2月~2023年11月製造/21年9か月)

 京急電鉄の1000形(2代目)も20年以上製造されています。旧1000形、700形電車の置き換え用として、快特用である2100形電車をベースに設計されました。なお19年間製造された初代1000形と同時期に在籍したため、当初は新1000形とも呼ばれていました。

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京急1000形電車20・21次車「Le Ciel」(安藤昌季撮影)。

 長期間製造されただけあり、仕様はかなり変化しています。例えば座席ですが、1次車はロングシート+車端部のボックスシートで登場しています。これは5次車まで採用されました。6~15次車はオールロングシートに。16次車で車端部の片側だけボックスシートが復活し、コンセントも設置されました。

 そして「Le Ciel」の愛称がついた20・21次車では、ロングシートをクロスシートに変換できるデュアルシートを採用し、洋式トイレと男性用小便器も設置。運転席後ろの座席もクロスシートとなって「展望席」となりました。正直ほぼ別の車両といえます。

 車体も1~5次車はアルミ製で塗装車体。それ以降はステンレスで、一部がシール貼りでしたが、15・16次車は車体全体のシールとなりました。そして17次車より全面塗装され、京急らしさが感じられます。

 なお、前頭部は当初左右非対称で、20・21次車では中央貫通路となりましたが、22次車で再び左右非対称になるなど、こちらも細かく違います。

■国鉄0系新幹線(1964~1986年製造/22年間)

 0系新幹線は、1964(昭和39)年の東京オリンピックにあわせ登場。最高速度210km/hは当時の世界最高速度であり、世界初の高速専用鉄道でもある東海道新幹線に投入されました。

 1次車は、一部が試作車両1000形C編成を改番したものでした。そして1986(昭和63)年製造の38次車まで、計3216両が製造され、初期の0系は新造した0系で置き換えられたほどでした。

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