「0系新幹線」を超えた!? 長~く製造され続けた車両形式5選 見た目変わんないじゃん!!

鉄道車両には、長年にわたって同一形式のままで製造されているものがあります。0系新幹線などの歴史的名車もありますが、中には意外な車両も。それぞれエピソードのある車両たちを紹介していきます。

石勝線と根室本線にも進出したキハ261系

 大きな変化としては、1974(昭和49)年より「ひかり」全編成に食堂車が連結されたこと、1976(昭和51)年より、普通車の側窓が小窓化された1000番台となったこと、1981(昭和56)年より、普通車の座席が転換式クロスシートからリクライニングシートに変更され2000番台となったことです。このリクライニングシートは、3人掛け座席は向きが変えられず、半数が進行方向と逆向きでした。

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JR北海道の特急形キハ261系気動車(安藤昌季撮影)。

 0系は2008(平成20)年に引退しましたが、現在でも鉄道博物館、リニア・鉄道館、京都鉄道博物館のほか、イギリスや台湾など、各地に保存車両が残されています。

■JR北海道キハ261系気動車(1998~2022年製造/24年間)

 それまでの振り子式気動車を、空気ばね台車による車体傾斜に変更してコストダウンを図ったのが、JR北海道の特急形キハ261系です。0番台は1998(平成10)年に登場し、宗谷本線のスピードアップに貢献しました。

 2006(平成18)年には、石勝線と根室本線の特急で使われていたキハ183系気動車を置き換えるために、キハ261系が1000番台として増備されます。これは789系電車を基本としましたが、0番台との併結は考慮しておらず、実質新形式です。接客設備も、0番台で半室だったグリーン車が車両全体に拡大し、普通車も789系1000番台と同じ新型座席に変更されています。

 そして2009(平成21)年の3次車より、普通車指定席がグレードアップ座席に変更されました(その後、1~4次車も全座席がグレードアップ座席に変更)。2015(平成27)年の6次車からは、車体が新塗装となります。

 2018(平成30)年からの7次車ではさらに新型の座席となり、大型荷物置き場が拡大されるなど改良が加えられました。2020年にはリゾート車両として5000番台も登場し、「はまなす(ラベンダー)ラウンジ」と呼ばれるフリースペースも登場しています。

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