「うれしート」「いにしへ」導入で変わる!? JR奈良線vs近鉄京都線 100年来のライバル鉄道
京都と奈良を結ぶ鉄道には近鉄京都線とJR奈良線が存在します。開業は奈良線の方が早いものの、長らくライバル路線として競ってきた関係性です。近年はJRもテコ入れを図り、「サービスの近鉄」へ挑む構図となっています。
今春に登場「うれしート」&特急「いにしへ」
一方、非電化ローカル線であった奈良線は1984(昭和59)年に電化。JR西日本は奈良線の改良を重ね、1991(平成3)年より117系電車による快速の運転も開始します。当初は木津駅と宇治駅のみ停車で所要時間は46分でした。2001(平成13)年からは221系電車による「みやこ路快速」や区間快速の運行を開始しています。
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2024年には、車両は一緒ですが、快速1本、区間快速2本に有料座席「うれしート」を設置。2025年3月のダイヤ改正より、「みやこ路快速」と快速、区間快速全列車に「うれしート」が拡大される予定です。
さらに、JR西日本は4月と5月の土日(計4日)に京都~奈良間で臨時特急「いにしへ」を設定。同区間の所要時間は49分、運賃は720円、指定席特急券は1290円(計2010円)です。しかし、対する近鉄特急は所要時間が34~36分、運賃760円、指定席特急券520円(計1280円)。観光特急「あをによし」利用でも1人計1490円ですから、近鉄特急が優勢に見えます。
では、現状で両者を乗り比べてみましょう。筆者(安藤昌季:乗りものライター)は月曜日にJR京都駅へ行き、16時37分発の快速 奈良行きに乗車しました。奈良駅までは44分。東福寺、六地蔵、城陽、玉水と、快速新設時より4駅も停車駅が増えていますが、所要時間は2分減っています。こまめに複線化を進めるなど、JR西日本が改良し続けた効果といえるでしょう。
夕方のラッシュ前ですが、座席はほぼ埋まり、乗車率は悪くありません。停車駅ごとにまんべんなく利用がありました。木津駅からは高架線に入り、ほどなくして広大な構内の奈良駅に到着しました。近鉄奈良駅とは、徒歩15分ほど離れています。
最初の奈良線の快速停車駅で宇治と木津だけとありますが城陽も最初から停車しています
JAPAN RAIL PASSの旅行客ならば、奈良線のほうが使いやすくなると思う。
すみません。記憶違いでした。城陽は1年遅れだったのてすね。