民業圧迫? 国鉄に押され廃止された私鉄路線3選 いま、そこにあるのは?

品川~横浜間におけるJR東日本と京急のように、JR(国鉄)と私鉄で競合する路線は数多くあります。ただ、過去には私鉄線に並行して国鉄線が開業したため、私鉄線が廃止となった例も。今回はそのような3路線を紹介します。

西武“幻の”大宮線とは

 川越線は東北本線の大宮駅(埼玉県さいたま市)から川越駅(同・川越市)を経由して高麗川駅(同・日高市)に至る路線で、1940(昭和15)年7月に開業しました。このうち大宮~川越間は当初、西武大宮線が並行していましたが、川越線の開業から約5か月後の12月に営業を休止し、翌年には廃止されています。西武大宮線が廃止された理由は「川越線が開業したため」で、線路などの設備が脆弱だったこともあり、川越線と競争せずに手を引いています。

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西武大宮線に近いルートを走る、西武バスの「本52」系統(手前)と「大22」系統(奥)(2019年5月、柴田東吾撮影)

 西武大宮線は路面電車の形態で運転され、大宮駅から途中の指扇駅(埼玉県さいたま市)付近までは川越線の南側を、指扇駅から川越方面は川越線の北側を通っていました。西武大宮線の終点は川越久保町駅で、川越線の川越駅から北へ2kmほどの場所にある川越市中央公民館付近にありました。

 なお、西武大宮線のルートに沿うように、かつては西武バスの路線も設けられていました。2025年現在では、西武バスの「大22」系統(大宮駅西口~川越グリーンパーク)と「本52」系統(本川越駅~川越グリーンパーク)を乗り継ぐと、大宮から川越までバスで移動できます。これらも、経路の大部分が西武大宮線のルートと重なっています。

「大22」系統が走るルートは、大宮方でほかの西武バスの路線も運行されることから本数が多くなり、市街地で混み合う道路を走っています。西武大宮線が現在も残っていたら、少し違った姿になっていたのかもしれません。しかし、西武大宮線が廃止された頃は、ここまで沿線が発展するとは予想がつかなかったことでしょう。

【路線図&廃線跡】江若鉄道はどこにあった?

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コメント

4件のコメント

  1. 「JR湖西線では大津~近江今津間を新快速が45分程度で走っています」って、湖西線には大津という駅はありません。

    • 乗りものニュース編集部です。

      このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。

      修正いたしました。

      これからも変わらぬご愛顧を賜りますよう、

      何卒よろしくお願い申し上げます。

  2. 民業圧迫だけとは断定できませんよ。

    湖西線は、京都大阪への大幅な時間短縮という地域経済の興隆に大きく寄与しましたよ。惜しむらくは、未だに、敦賀北陸方面への直通が本数の少ない特急でしか運用されていないことですね。

    なお、廃線跡の写真は場所の説明を少しは加えてくださいね。

  3. 西武大宮線は復活させるべき

    大宮まで開通する必要は無くとも本川越から観光地のある拠点まで延伸させればオーバーツーリズム対策になる

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