東京-横浜-静岡「第三の東名」計画ついに動くか? 「伊豆湘南道路」27年目の“新局面” 難工事は確実の壮大プロジェクト

神奈川・静岡県境地域の自治体が長年にわたり求めてきた「伊豆湘南道路」の実現に向けた動きが、2025年度、新たな局面を迎えそうです。

それは「第三の丹那ルート」

 2024年度の関東地方整備局の事業概要では、伊豆湘南道路について「計画の具体化に向けて神奈川県及び静岡県と連携して、東名、新東名、国道1号の代替性など、広域的な視点も含めた道路として求められる機能や役割について検討を進めます」と記されていました。

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西湘バイパス西湘PA(報道公開時)。もし静岡までつながれば重要な拠点になる(乗りものニュース編集部撮影)

 これが2025年度版では、「(前略)広域的な視点も含めた道路として求められる機能や役割に加えて、地形・地質上の課題等の検討を進めます」と、少し踏み込んだ表現になっています。

 伊豆湘南道路を建設するうえで、避けて通れないのが県境部の“地質”です。箱根の南側、熱海から函南を抜けるルートが想定されているため、難工事で知られた東海道本線の「丹那トンネル」、東海道新幹線の「新丹那トンネル」に次ぐ第三のトンネルを掘ることになると考えられます。

 静岡県によると、大正から昭和にかけての丹那トンネル工事では、「大量のトンネル湧水が発生し、芦ノ湖3杯分(6億立方メートル)とも言われる水が失われました」とのこと。

 依然として箱根南部の丹那盆地周辺には配慮すべき地質リスクがあり、その技術的な検討が必要とされています。そこに、国土交通省も加わっていく見込みです。

 伊豆湘南道路は、富士山噴火にも備えた災害に強い道路となるだけでなく、広域道路ネットワーク上の位置づけも重要とされています。第3回の委員会では、中央道などを含めた首都圏-中京圏-近畿圏で並行する自動車専用道路網のなかで、この小田原から沼津にかけてが路線数・車線数で最も少ないエリアであることを明らかにしています。

 こうした課題を踏まえ、今後は国土的な見地も踏まえながら、ルート案の絞り込みが進んでいくと見られます。

【スゴイっす…】東京~横浜~静岡ルートと「伊豆湘南道路」(地図/写真)

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