地味に進むJR普通列車の「ロングシート化」仕方ないことなのか? 旅情・快適さ・それより“効率”という時代

JR各社でボックス席や転換クロスシートの従来車両から、ロングシートの新型車両に変わるケースが続いています。旅行者には「ガッカリ」ですが、混雑してくると合理的な面もあり、ロングシートの良し悪しは判断が分かれるところです。

旅行先で「ガッカリ」

 JR東日本は、仙台地区や秋田地区といった地方の都市圏でも「ロングシート化」を進めています。1993(平成5)年から701系電車を順次導入し、ボックス席を備えた電車や客車を置き換えていきました。701系は2~3両で運転され、座席の数も減ったことで長い距離を立って乗車する事態も招いています。

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転換クロスシートからロングシートへの改修が進むJR九州の813系(柴田東吾撮影)

 着席できたとしても、ロングシートなので座席から見えるのは外の景色ではなく、向かい側に座っている「知らない人」ということも。旅に出たつもりが、普段の通勤・通学と大して変わらない風景になってしまったのです。

 JR東海も、1989(平成元)年から東海道線などの211系5000番代でロングシートが採用され、特に静岡地区では、ロングシートの車両で長い乗車時間を過ごすことになりました。しかも、211系5000番代はトイレがない車両が多数あったため、トイレのために見知らぬ駅で降りる羽目になった人も多いのではないでしょうか。

 一方で、競合を抱える路線では客室設備の水準を上げる取り組みもありました。JR西日本は1989年に登場した221系で転換クロスシートを採用し、以後のJR西日本の車両で標準的な座席配置として継承しています。

 JR東海も、名古屋地区に導入された311系に転換クロスシートを採用しました。後継の313系は、名古屋地区に導入された車両は転換クロスシートを採用した一方、静岡地区に導入された313系はロングシートが主体です。そして今回、315系が東海道線にも導入されたことで、名古屋地区の東海道線にロングシートの車両が復活しています。

 JR北海道は、札幌近郊で使用する車両などでロングシートを採用しています。新千歳空港と札幌・小樽を結ぶ快速「エアポート」は733系電車への置き換えを進めていますが、一般の車両は転換クロスシートの車両からロングシートになっています。

 JR九州は転換クロスシートをロングシートに改修して混雑を緩和させる取り組みを進めています。福岡地区の車両を中心にロングシート化が進んでおり、811系や813系、817系でもロングシート化が進行中です。

【長ーいイス】地方を走るロングシート列車を見る(写真)

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コメント

5件のコメント

  1. 根本的に、日本の鉄道には乗客はただ運べば良いという考え方があると思う。真に乗客の立場で移動時間の快適性、ひいてはQOLを高めようとするのなら、ロングシート設置は選択肢に入って来ない筈である。勿論、大都市圏のラッシュ輸送を考えれば、例えば山手線や京浜東北線をクロスシートとすることは現実的でなく、東海道線でもロングシート主体とすることはある程度止むを得ない。然るに、今度のダイヤ改正で地方観光線区である釜石線にロングシート車が導入されるというニュースが報じられた時には、鉄道会社側の効率化と合理化もついにここまで来たかと驚いた。特に快速「はまゆり」までロングシート化するというのだから、長距離移動の観光客のモノ扱いにも程があるというものだ。これは、環境負荷を与える自動車を使って旅行する利己的な観光客の対極としての、環境保護を考慮して公共交通機関を使って旅行する利他的な観光客に対してあまりにも失礼であると言える。これは、鉄道利用の快適性を担保することにより環境負荷を減らしている欧州では全く考えられないことであり、日本の交通文化・政策の貧困をよく表している出来事であると言わざるを得ない。

  2. すし詰め状態が、すでに快適性を奪っているわけだから、長距離旅客旅情のためには、ボックス席一択

  3. ロングシートの通勤通学車、クロスシートの特急でいいんだが、特急を維持し続けられるかどうか。

  4. 掃除等をする上で効率が良くて且つ座席が横向きの列車はないのでしょうか。

  5. ロングシートの車内に限らず、列車に乗っている人で、景色を眺めている人など殆どいない。

    殆どの人が皆、スマホを見ています。

    更に、クロスシートだと、座席に平気で荷物を置き、車内が混雑しても知らん顔をしてこれまたスマホをいじっている人がたくさんいます。

    クロスシートにすれば、理論上の着席定員は増えますが、「座席に荷物」で、実際には減っている事が多いのが現状です。

    私も毎週1度、クロスシートのある車両に乗って通勤しますが、毎回同じ風景です。

    更に、キハ100,110のような、片側1列の向かい合わせクロスシートだと、そもそもロングシートに比べて着席定員は変化が無く、更にほぼ例外なく、座っている人は向かいの「座席に荷物」です。

    一方、ロングシートの車内が混雑していて、「座席に荷物」を強行する猛者はまず見かけません。

    流石に目の前の立っている客の視線が気にならないわけには行かないからでしょうか。

    結局、我々日本人のマナーの低下、劣化と、スマホ依存がロングシート化を招く事になったのだと思う。

    残念ですが、仕方ない。

    若い人がダメ、じゃないんですよね。

    マナーと年齢はほぼ、関係ない。

    高齢者でもダメな人はダメだし、若年者でも、行儀良い人は行儀良い。

    「その人が育った家庭の文化」が、そのまま矯正されずににいると、社会的な格差にもつながるのでしょう。

    仕方ないです。

    自覚ないんだもの。