F1の技術はガラパゴスなのか 市販車へのフィードバック、ホンダとトヨタは?

F1の技術は市販車の数年先を行っている?

 ホンダはこれまで、ワークスチーム(レースに自己資金で参戦する自動車会社のチーム)、あるいはエンジン(パワーユニット)供給メーカーとして長年、F1に参戦してきました。1964(昭和39)年にワークスチームとして初参戦したのち3度の中断をはさみ、現在の参戦は第4期にあたります。

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ホンダ創業者の本田宗一郎氏と、F1初参戦にむけ制作されたレースカーのプロトタイプRA270(写真出典:ホンダ)。

 マクラーレンチーム(イギリス)へエンジンを供給するF1第4期活動についてホンダは、「市販車への技術的フィードバック」という観点から、「環境技術を意識した現在のレギュレーションは、ハイブリッドシステムをはじめ先進のエネルギーマネジメント技術を常に追求してきたホンダにとって、将来技術の開発や技術者の育成などに意義がある」と考えているそうです。

 また、ニューウェイ氏による今回の発言から話題になったF1のハイブリッド技術については、次のようにも話しています。

「排気ガスエネルギー回生(MGU-H)技術は『将来に向けた技術』と認識しており、内燃機関(ICE)の燃焼技術の研鑽は今後の量産開発にフィードバックが期待できると考えております」(ホンダ)

 直ちにフィードバックされるわけではないようですが、いまのF1技術が将来の市販車に生かされると、ホンダは見ているようです。

 ではこれまでのF1参戦から、実際にホンダの市販車へフィードバックされた技術はあるのでしょうか。

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