イラン製自爆ドローンをアメリカがコピーしてイランに使用!“持たざる者の戦法”を世界最大の軍隊が真似た理由とは
2026年2月28日から始まったアメリカとイスラエルによるイランへの大規模攻撃では、実戦初投入となるアメリカ製の片道攻撃ドローン兵器「LUCAS(ルカス)」が使用されました。
相手の経済的消耗を強いる戦いに
イラン攻撃よりもずっと前、安価なドローン兵器が戦場に活躍するようになってから、戦闘におけるコストの非対応性が注目されるようになりました。ドローン兵器は通常の軍事兵器と比較して圧倒的にコストが安く、その迎撃に使われるミサイルの方が高価なのです。
LUCASやシャヘド136のような兵器は、価格の安さを生かした物量による飽和攻撃を行なうことができ、相手国に対してドローンよりも高価なミサイル等の兵器を浪費させ、その国の防空システム自体を損耗させることができます。これは攻撃を受ける国にとっては、ドローン自体の直接的な被害よりも大きな影響といえるでしょう。
アメリカ軍がLUCASを開発しイラン攻撃に投入したのも、まさにこれが理由なのです。多数のLUCASによってイラン側の防空システムが損耗すれば、それ自体に威力がなくても、代わりに戦闘機や爆撃機といった他の手段による空爆によって、より安全確実に軍事的な目的を達成することができます。
アメリカ国防総省の計画によれば、2027年頃までにLUCASの生産能力を年間1万機程度にすることを目標にしており、アメリカが安価なドローンによる損耗作戦に本腰を入れているのは明らかです。
LUCASの登場は、兵器の性能だけでなく「戦争のコスト」が勝敗を左右する時代がすでに始まっていることを示しているのかもしれません。
Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)
雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info





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