車で行けるが「抜けられたのは10年間で9か月だけ」の県境とは!? 迂回路は160キロ! なぜ開かない?

通じている車道が1本だけという首都圏のとある「県境」。しかし、そこは長期の通行止めにより、事実上、意味をなさなくなっています。

「道があっても」事実上通れない県境とは?

 日本の都道府県のうち、北海道と沖縄県以外の45都府県は、他の都府県と陸続きになっていますが、一般のクルマが越えられない県境も3つあります。

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長野県から埼玉県へ通じる唯一の道、川上村道192号梓川線(画像:川上村)

 ひとつは群馬・福島県境です。ここには新潟県、栃木県にもまたがる湿原「尾瀬」が広がります。かつて両県を「国道401号」で結ぶ計画がありましたが、環境保護意識の高まりから凍結され、国道は県境で分断されたままです。

 もう一つは長野・富山県境。北アルプスが立ちはだかり、旅行者は「立山黒部アルペンルート」の交通機関を乗り継いで通り抜けられますが、一般車は通行不可能です。

 そして3つ目は、一般車が通れる道路があるにもかかわらず、事実上、その道路が意味をなしていないケース、埼玉・長野県境です。

かれこれ6年半「通行止め」 迂回路は「160km!」

 両県は埼玉県秩父市と長野県川上村が約10kmにわたり接しています。北端には群馬県を含む3県境の「三国山」(標高1834m)が、南端には山梨県を含む3県境の「甲武信ヶ岳」(2475m)がそびえる関東屈指の山岳地帯です。

 そして、三国山からわずかに南の「三国峠」で「秩父市道大滝幹線17号線(以下、大滝幹線17号線)」と「川上村道192号梓川線(以下、村道192号梓川線)」がつながって県境を越える道を形成しています。

 大滝幹線17号線は、かつて有料の「中津川林道」として建設され、1982年に無料開放されました。村道192号梓川線も、もともとは「林道梓川線」として整備されたものです。

 しかし現在、三国峠で双方の道路はつながっているものの、埼玉県側から峠にはアクセスできず、長野県側から埼玉県側に進めるのも、県境を越えてわずか数十mにとどまります。その理由は、台風による土砂災害での通行止めです。

 2019年10月に東日本を襲った「台風19号」は甚大な被害をもたらし、秩父市でも土砂崩れなどで道路網が寸断されました。大滝幹線17号線も、起点から5kmほど進んだ「王冠キャンプ場」より先、三国峠手前まで約15kmの区間が随所で土砂災害に見舞われ、通行止めとなりました。その後、復旧工事は進められていますが、現在に至るまで開通できないままです。

【え…!】これが「10年で9か月間しか開いていない県境の道」です(地図/写真)

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コメント

2件のコメント

  1. 莫大な予算かけて開通しても林業関係者とYouTuberしか通らないだろ。YouTuberが少ない地元民の交通を阻害するのも目に見えてる。

    そして記事にある通り元々地元民すら使わない道路。

    ニッチな観光需要に対応するなら償還期限なくし見込み交通量から計算して元取れるくらいの通行料取らないと。一台辺り5000〜10000円くらいかな?これでも激安。

    そこまでして通しても離合困難ですぐに観光需要は無くなる。

  2. バイクでよく秩父に行きますが、この道是非通ってみたいです。なんなら未舗装でもイイから行ってみたい。

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