車で行けるが「抜けられたのは10年間で9か月だけ」の県境とは!? 迂回路は160キロ! なぜ開かない?
通じている車道が1本だけという首都圏のとある「県境」。しかし、そこは長期の通行止めにより、事実上、意味をなさなくなっています。
なぜ復旧は進まないのか
もし通行止めがなければクルマで30分程度の王冠キャンプ場から三国峠までの区間。現在は、大滝幹線17号線の起点まで戻り、国道140号「雁坂トンネル」を抜け、山梨県の勝沼ICから長坂ICまで中央道を走り、国道141号から長野県道68号で川上村を目指すというルートが最短となっています。実に約3時間、160kmものロングドライブになります。
大滝幹線17号線は今回の通行止め(2019年10月~)の前にも、2016年の台風9号および10号による土砂災害により、同じ区間で3年近く通行止めが続き、解除されたのは2019年6月でした。そしてこの通行止め解除からわずか4か月で再び通行止めになったのです。現在(2026年3月)から過去10年間を振り返ってみると、通行可能だった期間は約9か月間ほどしかありません。
ではこの大滝幹線17号線を災害に強い道路へと作り替える可能性はあるのでしょうか。残念ながら、その可能性はきわめて低いと言わざるをえません。
まず、県境を挟む秩父市と川上村の間の直接的な交通需要はきわめて限定的で、大滝幹線17号線ももともと「冬季通行止」「夜間通行止」という扱いでした。
そしてより広域で両県の交通を考えると、北には群馬県まわりの「国道254号」「上信越道」が、南には山梨県まわりの「国道140号〜国道20号/中央道」というルートがあります。また三国峠同様に険しい峠道を許容するのであれば、すぐ北に、こちらも冬季通行止めになるものの、「群馬県道・長野県道124号」「国道299号」もあります。
周辺では、埼玉~山梨を結ぶ国道140号の高規格版「西関東連絡道路」が各所で事業中、長野県側は「中部横断道」の未開通区間(中央道~八千穂高原IC)がようやく事業化の段階です。仮に埼玉・長野県境に高規格道路を通す構想が出てくるとしても、これらの工事が完了したあとの話になるでしょう。
ただ、埼玉県と長野県を直接結ぶ道路があれば、ドライブのバリエーションは広がります。今は災害復旧工事の早期終了と再開通を願うのみです。
Writer: 植村祐介(ライター&プランナー)
1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。





莫大な予算かけて開通しても林業関係者とYouTuberしか通らないだろ。YouTuberが少ない地元民の交通を阻害するのも目に見えてる。
そして記事にある通り元々地元民すら使わない道路。
ニッチな観光需要に対応するなら償還期限なくし見込み交通量から計算して元取れるくらいの通行料取らないと。一台辺り5000〜10000円くらいかな?これでも激安。
そこまでして通しても離合困難ですぐに観光需要は無くなる。
バイクでよく秩父に行きますが、この道是非通ってみたいです。なんなら未舗装でもイイから行ってみたい。