戦場の全てが“モニターで丸見え!?” 自衛隊の無人機防衛構想にピッタリな米大手企業の新システム「メッシュランナー」とは

防衛省が計画する沿岸防衛構想「SHIELD」。この構想の鍵を握るかもしれない、アメリカの先端技術企業が開発した新システム「メッシュランナー」について、同社幹部に直接話を聞きました。

日本の防衛構想「SHIELD」の“背骨”になれるか

 このように、有人・無人を問わず多様な装備品やセンサーを結び付けることができるこのメッシュランナーですが、冒頭で触れた防衛省・自衛隊のSHIELD構想との親和性は高いように筆者は感じます。この点について、スティール氏も次のように述べています。

Large 20260329 01
プロジェクト・アケロンの様子(画像:イギリス国防省)。

「私が理解しているSHIELD構想の範囲では、当社のメッシュランナーはその要望に合致する存在であり、日本がSHIELDで求める能力の多くを提供できると考えています。

 したがって、防衛省との対話はぜひ行っていきたいと思っています。これまで当社で得実施してきた実証試験や開発経験を共有し、この分野で『何が重要になってきたか』を一緒に整理していければと思います」

 ここでスティール氏が触れた「実証試験」に関して、じつはアメンタム社はすでにイギリス陸軍と共に実践的な試験を実施しているのです。スティール氏は、その試験の内容を次のように説明します。

「2024年、私たちは『プロジェクト・アケロン(Project Acheron)』に参加しました。これはイギリス陸軍が実施したヒューマン・マシン・チーミング演習の一部で、同年7月から8月にかけて、イギリス南西部のデヴォン州で3週間にわたり実施されました。

 試験は、イギリス陸軍およびイギリス海兵隊コマンド部隊とともに、UGVおよび小型無人機を用いて行われました。その内容は、火砲による砲撃および小火器射撃の検知です。そのために音響アレイと無人システムを統合し、大型UGV 1両を中核として、小型UGV 2両と小型無人機が特定エリアを移動し、砲撃および小火器射撃の位置を特定できるようにしました。そして、このときの経験を活かして生み出されたのが現在のメッシュランナーなのです。

 現在はイギリス陸軍およびイギリス空軍と、次の段階の実証に向けた協議を進めています。さらに、他国軍からの関心もあり、2026年にはより多くの実証を行えることを期待しています」

 このように、メッシュランナーはすでに無人装備との協働に関する実証試験の経験を取り込んで開発されているわけです。

【これぜ~んぶ“無人機!?”】アメンタムのシステムでイギリス陸軍が実施した「演習」の様子(画像)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス