戦場の全てが“モニターで丸見え!?” 自衛隊の無人機防衛構想にピッタリな米大手企業の新システム「メッシュランナー」とは

防衛省が計画する沿岸防衛構想「SHIELD」。この構想の鍵を握るかもしれない、アメリカの先端技術企業が開発した新システム「メッシュランナー」について、同社幹部に直接話を聞きました。

日本の防衛構想「SHIELD」の“背骨”になれるか

 このように、有人・無人を問わず多様な装備品やセンサーを結び付けることができるこのメッシュランナーですが、冒頭で触れた防衛省・自衛隊のSHIELD構想との親和性は高いように筆者は感じます。この点について、スティール氏も次のように述べています。

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プロジェクト・アケロンの様子(画像:イギリス国防省)。

「私が理解しているSHIELD構想の範囲では、当社のメッシュランナーはその要望に合致する存在であり、日本がSHIELDで求める能力の多くを提供できると考えています。

 したがって、防衛省との対話はぜひ行っていきたいと思っています。これまで当社で得実施してきた実証試験や開発経験を共有し、この分野で『何が重要になってきたか』を一緒に整理していければと思います」

 ここでスティール氏が触れた「実証試験」に関して、じつはアメンタム社はすでにイギリス陸軍と共に実践的な試験を実施しているのです。スティール氏は、その試験の内容を次のように説明します。

「2024年、私たちは『プロジェクト・アケロン(Project Acheron)』に参加しました。これはイギリス陸軍が実施したヒューマン・マシン・チーミング演習の一部で、同年7月から8月にかけて、イギリス南西部のデヴォン州で3週間にわたり実施されました。

 試験は、イギリス陸軍およびイギリス海兵隊コマンド部隊とともに、UGVおよび小型無人機を用いて行われました。その内容は、火砲による砲撃および小火器射撃の検知です。そのために音響アレイと無人システムを統合し、大型UGV 1両を中核として、小型UGV 2両と小型無人機が特定エリアを移動し、砲撃および小火器射撃の位置を特定できるようにしました。そして、このときの経験を活かして生み出されたのが現在のメッシュランナーなのです。

 現在はイギリス陸軍およびイギリス空軍と、次の段階の実証に向けた協議を進めています。さらに、他国軍からの関心もあり、2026年にはより多くの実証を行えることを期待しています」

 このように、メッシュランナーはすでに無人装備との協働に関する実証試験の経験を取り込んで開発されているわけです。

【これぜ~んぶ“無人機!?”】アメンタムのシステムでイギリス陸軍が実施した「演習」の様子(画像)

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