空母の甲板じつは「1枚板」じゃなかった!? 巨大艦が波で折れないための“継ぎ目”の秘密とは
広大で真っ平らな空母の「飛行甲板」。実は昔の空母は1枚板ではなく、前後に分割され「継ぎ目」が設けられていました。波のうねりで船体が折れるのを防ぐ、知られざる仕組みと、各国の空母設計の進化をひも解きます。
「1枚板」じゃ波で折れる!? 昔の空母が甲板を分割した深いワケ
空母の飛行甲板は、広大な「1枚板」と思われがちです。しかし、かつての空母は飛行甲板の前から後ろまでいくつもの区画に分割し、それぞれの間を「エキスパンション・ジョイント」という伸縮継手で接合して「1枚の飛行甲板」としていました。なぜこのような造りにする必要があったのでしょうか。
艦船は、波のうねりを乗り越えて進みます。しかしこのうねりが船体を持ち上げ、たわませてしまいます。通常、船体甲板は鉄や合金などで構成された強度の高い甲板を備えており、最初からこの「たわみ」を考慮して設計されています。
しかし初期の空母、特に他の軍艦や商船から改造されたものは、艦の重心が高くなる、いわゆるトップヘビーになるのを防ぐため、下方の格納庫甲板を強度甲板とし、その上に「平らな屋根」のような要領で飛行甲板を載せていました。
極端な例を挙げましょう。もし巨大怪獣が現れて、このような構造の空母の飛行甲板をバリバリと引き剥がしてしまったとします。こうなると格納庫の中が上から丸見えになってしまいますが、そうなってもベースとなる格納庫甲板が強度甲板であるため、他が壊れていなければ、その空母は飛行甲板がないので艦上機の離着艦こそできなくなるものの、強度的には「船」として問題なく航行が可能なのです。
ところが、このような構造の空母が波のうねりを乗り越える際、土台である格納庫甲板は「たわみ」に耐えられますが、その上にただ載せられただけの飛行甲板は、取り付け位置が高い分だけより大きな「たわみ」を受けるので、破断する恐れが生じます。





現代の魚雷は艦底爆発といって目標艦艇の船の下で爆発し瞬間的に船を空中に浮かび上がらせる形で水面に落下する時の衝撃で背骨にあたる竜骨を破壊します。
プロレス技で言うなら相手を肩に抱える形でコーナーポストから飛び降り着地時の衝撃で背骨を傷めつけるようなものです。
大戦中の軍艦と異なり軽量化が進んだ現代の艦は構造的には脆くなっているので容易に背骨である竜骨が折れて沈没します。
詳しくは韓国海軍の軍艦「天安」撃沈をググってもらうと分かりやすいかと思います。