空母の甲板じつは「1枚板」じゃなかった!? 巨大艦が波で折れないための“継ぎ目”の秘密とは
広大で真っ平らな空母の「飛行甲板」。実は昔の空母は1枚板ではなく、前後に分割され「継ぎ目」が設けられていました。波のうねりで船体が折れるのを防ぐ、知られざる仕組みと、各国の空母設計の進化をひも解きます。
イギリスが常識を変えた! 現代の空母から「継ぎ目」が消えた歴史
そこで考えられたのが、広大な飛行甲板を艦首から艦尾にかけて数区画に分割し、前後の飛行甲板の繋ぎ目の間に「エキスパンション・ジョイント(伸縮継手)」を組み込んで繋ぐという手法でした。
このエキスパンション・ジョイントは、飛行甲板にかかる「たわみ」だけでなく、前後方向の「延ばし」や「縮み」にもある程度、対応可能でした。この工夫のおかげで、格納庫甲板を強度甲板とする空母の飛行甲板は、うねりによる破断を免れることができたのです。
このような工夫は第2次世界大戦中の日本やアメリカの空母で用いられましたが、イギリスでは1938年竣工の「アークロイヤル」以降、飛行甲板を強度甲板とし、飛行甲板自体で「たわみ」に対応できる設計にしたため、前述したような継ぎ手のある空母は早い段階で姿を消しています。
なお、アメリカも戦後はイギリスに倣って飛行甲板を強度甲板にするようにしたので、大戦後の空母から“継手”は消滅しました。フランスやロシア、中国などもアメリカ空母を参考に設計するようになったため、現代の空母でエキスパンション・ジョイントを用いている艦は存在しません。
Writer: 白石 光(戦史研究家)
東京・御茶ノ水生まれ。陸・海・空すべての兵器や戦史を研究しており『PANZER』、『世界の艦船』、『ミリタリークラシックス』、『歴史群像』など軍事雑誌各誌の定期連載を持つほか著書多数。また各種軍事関連映画の公式プログラムへの執筆も数多く手掛ける。『第二次世界大戦映画DVDコレクション』総監修者。かつて観賞魚雑誌編集長や観賞魚専門学院校長も務め、その方面の著書も多数。





現代の魚雷は艦底爆発といって目標艦艇の船の下で爆発し瞬間的に船を空中に浮かび上がらせる形で水面に落下する時の衝撃で背骨にあたる竜骨を破壊します。
プロレス技で言うなら相手を肩に抱える形でコーナーポストから飛び降り着地時の衝撃で背骨を傷めつけるようなものです。
大戦中の軍艦と異なり軽量化が進んだ現代の艦は構造的には脆くなっているので容易に背骨である竜骨が折れて沈没します。
詳しくは韓国海軍の軍艦「天安」撃沈をググってもらうと分かりやすいかと思います。