青い「北斗星の機関車」が南国で孤軍奮闘! たかがナンバープレート、だがしかし…「しっくりくる」姿に思わず感嘆 日タイ技術者が奔走

日本からタイに渡った2両のDD51形ディーゼル機関車が、日本人有志の手によって現役時代の姿を取り戻しつつあります。その一環として、国鉄時代の文字を再現したナンバープレートが製作され、現地でお披露目されました。その製作は、一筋縄ではいかないものでした。

新ナンバープレートをお披露目

 シートが外され、新しいナンバープレートがお披露目されました。この日はクラファンリターンツアーによるDD51見学体験日で、参加者は酷暑にもめげずに撮影と1142号機の乗車体験に歓喜の声を上げています。新しいナンバープレートは国鉄時代の表記を模したもので、より現役時代に近付きました。

「支援者の一部からナンバープレートを再現したいとのご意見を当初からいただいていました」と吉村さん。AS社の責任者は、日本人鉄道ファンに喜んでもらおうとDD51 1142と1137のナンバープレートを以前に製作したものの、予算が無かったために国鉄に似せたものを作るのが精一杯でした。TEAM51ではAS社に敬意を表し、5年間そのナンバープレートにしていました。

 新たなクラウドファンティングは、作業に従事してくたびれてきた両機を再塗装するもので、セカンドゴールとして、AS社の許可を得てから国鉄時代を模したナンバープレートを新製するに至ったのです。

 プレートの文字は国鉄の各工場で手作業によって製作されたため、仕上がりに個体差がありました。そこで、廃車されたDD51のナンバープレートを実測し、他形式の国鉄機関車も参考にしたものの、数字の間隔など個体差があり、一筋縄には製作できませんでした。

 ナンバープレートは機関車の一部分に過ぎません。が、見慣れた字体になるとなぜかしっくりとくるもので、機関車の容姿にとって大事な要素でもあります。今回の製作は日本国内ではなくタイです。日本とタイとで図面の連絡が行き交うことになり、これからどうやって製作に取り組んでいくか、木村さんは悩みました。

「参考図面・加工業者・サポート人材は揃っていましたが、初めてのことなので現地でどのように完成させるか。この点が苦労しました」

 木村さんは語ります。ソンウッドさんが現地アドバイザー協力となり、ナンバープレート製作はタイ国鉄車両にも関わる業者が担当します。日本で用意された設計図面は、加工業者向けの図面ではないので、木村さんはタイ語翻訳と併せて業者向けへ図面を再調整して、図面と指示書を完成させました。

 木村さんは技術者ではないものの、自動車部品製造販売会社に勤務していた経験を活かし、図面を読むことや仕上がりについてはある程度理解できます。とはいえ図面を引けないので、指示は容易ではありませんでした。

【お披露目】国鉄時代を模した新ナンバーのDD51を見る(写真)

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