陸上自衛隊に「射程5倍」の新型ミサイルついに配備! 今後もっとスゴい“本命”も!? 防衛装備庁に聞いた
陸上自衛隊に最新鋭の長射程ミサイル「25式地対艦誘導弾」が配備されました。しかし、これは壮大なミサイル整備計画の第一歩に過ぎず、さらに高性能な“本命”ともいえるミサイルの開発も進んでいます。
25式は“序の口”? さらに高性能なミサイル開発へ
じつは、安保関連三文書ではスタンド・オフ防衛能力について、2段階の整備方針が示されています。第1段階は2027年度までの完了を目指すもので、こちらは敵を探知・攻撃するためのセンサーやミサイルなど、スタンド・オフ防衛能力を実現するために必要な体制の整備を一通り完了することを目標としています。
第2段階は2032年度で、こちらでは新型のスタンド・オフ・ミサイルの導入を含めた攻撃手段の多様化を目指すとされています。
じつは、この第2段階の整備方針の中に、25式地対艦誘導弾よりも高性能な地対艦ミサイルの導入が盛り込まれています。それが「新地対艦・地対地精密誘導弾」です。
このミサイルは2025年から開発が開始されたもので、従来のミサイルと比べて目標への誘導性能や貫徹能力に優れているといいます。その名の通り、このミサイルは洋上を進む敵艦艇だけではなく、敵の飛行場や港湾、指揮施設など地上の重要目標を攻撃することも可能です。
筆者(稲葉義泰:軍事ライター)は、この新地対艦・地対地精密誘導弾の開発を担当している防衛装備庁に取材を行いました。まず、このミサイルは目標の識別や命中箇所の指定が可能であるなど、25式地対艦誘導弾に比べて誘導性能が優れているといいます。
「『新地対艦・地対地精密誘導弾』については、25式地対艦誘導弾と比較し、より精密に目標類別及び命中部位指定が必要な目標への対処等を可能とするものとなるよう開発に着手しているところです」(防衛装備庁)
また、先行する25式地対艦誘導弾の開発で得られた成果が、新地対艦・地対地精密誘導弾に活用されているかどうかについては、「一般的に」と前置きしたうえで、次のように述べました。
「一般的に、効率的かつ合理的な研究開発が行われるよう25式地対艦誘導弾に限らずこれまでの研究開発で得られた知見や成果を活用することとしていますが、個別の技術内容や、特定の装備品との技術的な継承関係については、運用や能力が推察されるおそれがあるため、お答えを差し控えます」
このように、まずは25式地対艦誘導弾によりスタンド・オフ防衛能力を整備したのち、より高性能な新地対艦・地対地精密誘導弾で能力強化をはかるというのが、防衛省の方針というわけです。
Writer: 稲葉義泰(軍事ライター)
軍事ライター。現代兵器動向のほか、軍事・安全保障に関連する国内法・国際法研究も行う。修士号(国際法)を取得し、現在は博士課程に在籍中。小学生の頃は「鉄道好き」、特に「ブルートレイン好き」であったが、その後兵器の魅力にひかれて現在にいたる。著書に『ここまでできる自衛隊 国際法・憲法・自衛隊法ではこうなっている』(秀和システム)など。





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