「北斗星の機関車」天敵はまさかのネズミ!? 「何とか直して動かしたい」満身創痍のDD51を世話する日タイ合同チームの奮闘
日本からタイに渡った元JR北海道のDD51形ディーゼル機関車が、ネズミ被害などで満身創痍の状態です。日本人有志によるボランティア整備が続いていますが、整備環境や文化の違いなど、多くの課題に直面しています。
満身創痍の1142号機
南本線での線路工事では2両がともに稼働していましたが、1142号機は2025年から稼働していませんでした。あまりにも状態が悪かったのです。冷却水の水温は100℃へ上昇し、冷却能力が低下している状態で、原因は冷却水回路のフィルターが目詰まりを起こしていました。これは、オーバーヒートになる恐れがあります。
さらにネズミが電気配線をかじって被覆破れを引き起こし、2基のエンジンのうち第2エンジンが力行(加速状態)不能に陥りました。被覆破れは配線がショートして火災の危険性をはらみます。そのため、早急な配線の養生が必要となります。また、コンプレッサーから空気を溜める「元ダメタンク」への配管が腐食を起こし、穴が空いてエアー漏れしていました。
「力行不能は応急的に制御できますが、ネズミの問題は防ぐのが難しく厄介です。エアー漏れ対策については、配管の取り替えとなりますが、車体を持ち上げる必要があります。これはデポで作業できないため、別の修理方法を提案しています」
TEAM51で整備を担当する辛島隆昭さんは、険しい表情をします。第2エンジンの変速機の制御回路がネズミによる被覆破れで不具合を起こしているため、大丈夫なほうの回路へ接続して対応しています。エンジンは応急的に第1、第2の両方で力行できる状態にしていますが、まともに走らせられる状況ではありません。
1142号機は再塗装が施されて美しくなり、ナンバープレートの字体も国鉄時代を模したものへと更新されました。とはいえ、機能はかなり修繕をしなければ使用できない状態にあります。





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