議会「А-10退役ダメです」さすがにもう無理ですよ! “地上攻撃のエキスパート”イランで脚光を浴びても引退確実な理由とは!?
А-10はここ数年で、確実に退役するといわれています。それはなぜなのでしょうか。
支援インフラの活動停止! もうさすがに退役するしか無い?
アメリカ空軍は議会の反対にされつつも、A-10の段階的な削減を進めており、退役計画を打ち出した2015年頃には約280機あった機体が、現在はその半分以下まで削減されています。
最新の計画では2026年度予算案でA-10の全機退役の方針を示していて、次年度予算が始まる今年の10月までにすべてのA-10が退役する予定でした。
しかし、またしてもこの案に議会が反対し、2026年度NDAA(国防権限法)において「2026年9月30日までA-10を103機保有し、その内の93機を任務機として維持」という条件を義務付け、完全退役の予定はまたしても不透明になっています。
ただし、A-10の完全退役自体は、多少の延期はあっても確定路線なのは間違いないようです。議会と退役機数を巡ってつばぜり合いをしている一方で、アメリカ空軍内のA-10の運用を支えていた部隊は、その役割を次々と終えています。
今年の2月にA-10の重整備を担ってきた571整備飛行隊が解散し、機体延命を支えてきたデポ整備体制も終了しました。
4月には新人パイロットを育成する第357戦闘飛行隊で新規パイロット教育課程が終了し、これ以降の新規パイロットの訓練は行われないそうです。
A-10は現在も最前線で活躍する一方で、その本国では整備と教育の基盤が次々と消えている状況にあります。つまり、機体の延命も退役したパイロット補充も不可能という訳です。就役から半世紀以上経ってようやくA-10は退役に向けた姿勢を示したともいえます。
ただ、この攻撃機は実戦に出ると確実に実績を残し続けています。終焉に確実に向かっているのにも関わらず輝き続けており、その終わりは静かなものにはならないようです。
Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)
雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info





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