川崎や岡山の“デルタ線”現存なら便利だった? 転車台は今なお活用も 減りゆく鉄道の「方向転換設備」

列車の進行方向を変えずに別路線へ進入できる「デルタ線」や、車両の向きを変える「転車台」が数を減らしています。貨物列車の廃止などが背景にありますが、現在も活用されている路線や設備もあります。

今も活用される転車台

 デルタ線とともに、数を減らしているのが転車台です。転車台は、主にSLの向きを変えるために使われてきました。しかしSLがなくなり、全国各地の転車台の大半は役目を失ってなくなっています。

 しかし、転車台は完全にはなくならず、活用されているものもあります。SLの復活運転を行っている路線では、大半の区間で転車台が整備されています。

 これ以外には、気動車(ディーゼルカー)やディーゼル機関車の整備を担う車両基地で転車台が活用されています。かつての気動車・ディーゼル機関車は走行するエリアが広く、複数の路線で営業運転を行っている間に車両の向きが変わり、逆向きで車両基地に戻ることがありました。これを元の向きに直すため、転車台が使用されています。

 また、JR西日本やJR四国は、車両工場で大規模な検査を行う際、気動車の先頭車両だけを車両工場に回送することがあります。車両によっては運転台が片側だけにしかないものがあり、大規模な検査を終えた車両を所属の車両基地に戻す際、転車台によって向きを変えています。こうすることで、回送列車の進行方向に運転台が来るようにしています。

【画像】路線図に残る、今はなきデルタ線

Writer:

1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。

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