火を使えない飛行機で「アツアツ機内食」が出てくる謎! ギャレーに隠された特殊オーブンと“味覚の科学”

上空1万mを飛ぶ飛行機の中で提供される、温かい機内食。しかし、火を使えない機内で、どうやって何十人分もの食事を一度に温めているのでしょうか。そこには「空のキッチン」ならではの驚きの仕組みがありました。

空の上では「味が薄くなる」!? 気圧と乾燥がもたらす味覚の不思議

 他方で、機内食を食べていて「地上で食べるより味がはっきりしている」と感じたことはありませんか。これには、人間の味覚の不思議な変化が関係しています。

Large 20260425 01

拡大画像

飛行機内のギャレー(画像:写真AC)

 機内では、客室の乾燥や気圧などの影響で、塩味は2〜3割、甘味は1〜2割ほど弱く感じるという指摘があります。機内の環境変化によって、私たちの味覚が地上よりも鈍くなってしまうのです。

 そのため、機内食の味付けは単に塩分を増やすのではなく、出汁(うま味)を強めたり、香辛料やハーブを多用したりして、味がぼやけないよう工夫されています。

 また、機内のような騒音環境下では、甘味が抑えられる一方で「うま味」は強く感じられる傾向があるという研究もあり、トマトジュースなどの飲み物が機内で好まれやすい一因ともいわれています。

 最近では、こうした機内食を自宅で楽しめる通販も人気ですが、メーカーによってアプローチはさまざまです。

 JALでは、機内ではスチームオーブンで加熱するメニューを、「家庭の電子レンジで調理して美味しく仕上がるよう特別にアレンジ」した商品を展開しています。

 一方でANAは、通販用でも「味の変更や調整は一切しない」という方針を掲げ、機内で提供するものと全く同じ味付けのメニューを、冷凍や梱包の工夫によって家庭へ届けています。

 ふだん何気なく食べている機内食ですが、そこには「アツアツ」を届けるための高度な技術と、空の上ならではの繊細な味の計算が隠されているようです。

【わずか2年で消滅!】今や食べられない「幻の寿司」です(写真で見る)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  2. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. 東京のベッドタウンにできた「道の駅」ウワサ通りの大盛況! 海ないのに「海産物がうまい!」…それこそが人気の秘訣?
  5. 北朝鮮 進水式で“派手に横転し”金総書記を激怒させた「新型艦」爆速で修理を行い海上試験開始!
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  3. ロシア海軍のステルス艦が「大炎上」 ウクライナの攻撃で撃破される瞬間を捉えた映像が公開
  4. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  5. 空母化進む「最大の護衛艦」がフェリーと並んだ! 大きさの違いが際立つショットを海自が公開