巨大船が「カニ歩き」できる謎! 舵がいらない船底の“360度グルグル回る足” じつは日本最大級の探査船でも活躍!

「船」の一般的なイメージは、前へ進むか、ゆっくりバックする姿ではないでしょうか。しかし、港で大型船を引っぱるタグボートや、一部の客船などは、真横へカニ歩きをしたり、その場でコマのようにクルクルと旋回したりすることができます。

船の常識を覆す? 360度グルグル回る「最強の足」の正体

 船といえば、真っ直ぐ進んだりバックしたりするのが基本だと思われるかもしれません。しかし、港で巨大な船を助けるタグボートや、最新の推進システムを備えた客船の中には、真横に移動したり、その場で回転したりするような動きができるものもあります。

Large 20260427 01

拡大画像

清水港に停泊するJAMSTECの地球深部探査船「ちきゅう」(乗りものニュース編集部撮影)

 この自由自在な動きを可能にしているのが、「アジマス推進器」と呼ばれる装置です。

「アジマス(Azimuth)」とは「方位角」を意味する言葉です。その名の通り、アジマス推進器は推進器の向きそのものを360度変えることで、推力の方向を大きく、かつ自由に操れるのが特徴です。

 通常の船は、固定されたプロペラが後ろに水を押し出し、その後ろにある「舵(かじ)」という板で水流を曲げて進路を変えます。

 それに対してアジマス推進器は、プロペラがついたユニット自体が水平方向に回転します。進みたい方向へ直接推力を向けられるため、従来の船にあるような板状の舵を別に備えなくても操船できる方式として知られています。

 なお、アジマス推進器には、船内のエンジンなどから動力を伝えて全旋回するタイプ(例:IHI原動機の全旋回式推進装置「Zペラ」)や、水中のユニット内に電動モーターを内蔵するポッド型(例:ABBの「Azipod」電気推進)など、方式の違いがあります。

【アジマス推進器があるからこそ!】日本最大級の探査船、JAMSTEC「ちきゅう」を写真で見る

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  2. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. 東京のベッドタウンにできた「道の駅」ウワサ通りの大盛況! 海ないのに「海産物がうまい!」…それこそが人気の秘訣?
  5. 北朝鮮 進水式で“派手に横転し”金総書記を激怒させた「新型艦」爆速で修理を行い海上試験開始!
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  3. ロシア海軍のステルス艦が「大炎上」 ウクライナの攻撃で撃破される瞬間を捉えた映像が公開
  4. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  5. 空母化進む「最大の護衛艦」がフェリーと並んだ! 大きさの違いが際立つショットを海自が公開