高級感だけじゃない!? クルマの「本革シート」に隠された “超実用的” なメリット3つ「布シートより安心かも」

高級車のシートといえば、やはり本革。その材質に秘められた、カッコよさだけではない実用性について追いかけてみましょう。

本革素材の難燃性 国の基準もある内装材の安全性

 2つめのメリットは、あまり知られていませんが「燃えにくさ」です。

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難燃性も革シートの特徴(画像:写真AC)

 意外に思われるかもしれませんが、自動車の内装材は、万が一の車両火災に備えて、国土交通省が定める「内装材料の難燃性の技術基準」(保安基準の細目別添27)に適合する必要があります。

 この基準では、座席、ドアトリム、天井張りなど、運転者室や客室の内装材料について、規定の燃焼速度以下であることが求められます。試験はJIS D 1201(ISO 3795やアメリカのFMVSS 302と同等の試験規格)に基づき、試験片を水平に固定してバーナーで15秒間接炎し、燃え広がる速度を測定するものです。

 本革は動物由来の天然素材であり、比較的燃え広がりにくい傾向があるとされます。とはいえ、実際のところは布シートを含めた、すべての内装材が同じ難燃基準を満たすよう設計されています。

 そして3つめは、静電気が発生しにくい傾向があるという特徴。冬場に衣服との摩擦でパチッとくる困りものに、悩まされにくく快適に過ごせるというのです。

 もちろんメリットの多い本革にも弱点はあります。定期的な手入れは欠かせず、夏の蒸れや冬の冷たさも布地に比べて伝わりやすいです。デニムの色移りなどにも注意が必要ですし、そして何より値段が高いことが最大のネックです。導入のさいには、お財布と相談してみる必要があるでしょう。

 それでも、高級車がこぞって本革を採用しているのは、単なる見栄えの問題ではありません。衛生、安全性、快適さという3つの理由が、あの独特のしっとりした質感とリッチな輝きの裏に隠れていたのです。

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