空自T-4後継のダークホース? 韓国製の独壇場を崩す“超音速”練習機とは? メーカー「日本に強い関心」エアバスも協力
トルコの航空機メーカーが開発中の超音速練習/軽戦闘機「ヒュルジェ」。2026年4月に開催された防衛総合イベントで実大模型が展示されましたが、実は日本の航空自衛隊の次期練習機候補としても関心が持たれています。
空自「T-4」後継機のダークホースに?
DSAが開催されたMITEC(マレーシア国際展示センター)は、空港や港湾と隣接しておらず、航空機や艦船の実物は展示できません。3階建てのMITECに限らず、屋内のエキシビションホールは上層階に行けば行くほど、重量の大きなものの展示は困難です。このため大手企業や主要な国のパビリオンが集中する下層階ほど出展料も高いのですが、にもかかわらずTAIがMITECの1階で大きな面積を確保して大型模型を展示したあたりにも、同社のヒュルジェ(SAETA II)の輸出への意気込みの強さがうかがえます。
実のところTAIの目は、日本にも向いています。筆者はTUSAŞの担当者へ、航空自衛隊にT-4練習機の後継機として提案する意向の有無を尋ねてみたところ「意思決定には至っていないが、強い関心を持っている」と述べていました。
10年ほど前でしたら、筆者が日本人だとわかった上での社交辞令として聞いたのでしょう。しかしTAIは2024年、航空自衛隊のT-7初等練習機を選定するコンペに、同社のターボプロップ練習機「ヒュルクス」を中核とする訓練システムを提案しています。
さらに、日本とトルコは2026年5月6日、両国間の防衛装備品分野での協力を加速させることを確認する文書を取り交わしており、日本とトルコの間の防衛協力は2024年時より強化されています。
T-7練習機後継機のコンペでTAIは、日本特有の防衛装備品の導入事情に困惑したという話を筆者は耳にしていますが、今回ヒュルジェ(SAETA II)を提案するのであれば、エアバスという強力な援軍が加わると予想されます。もしかしたら、ヒュルジェ(SAETA II)はT-4後継機のダークホースになるかもしれません。
Writer: 竹内 修(軍事ジャーナリスト)
軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。





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