事実上の弾道ミサイル「マッハ5で飛ぶ高速滑空弾」総火演で発射姿勢を初披露! 改良型は2000km飛びます
直立する巨大な2本のランチャー。射程数百km・飛翔速度マッハ5以上の強力な新型ミサイルを陸上自衛隊が公開。遠く本土から島嶼部に上陸した敵を攻撃可能!
ブロック1に続き、発展型ブロック2も開発中
両タイプとも、推進機関には固体燃料ロケットブースターを使用します。液体燃料とは異なり、固体燃料は充填した状態での保管や輸送が可能なため、有事の際に迅速な射撃態勢をとることができます。
垂直に発射された誘導弾はブースターによって一気に加速し、高高度に達した段階でブースターを切り離します。その後はマッハ5以上の「極超音速」で大気圏内を滑空し、目標上空で急降下して直撃します。
ブロック2では、超音速飛翔にともなう大気の圧縮を利用して揚力を得る「ウェイブライダー」技術が採用される予定で、これにより滑空性能がさらに向上するとみられています。
目標へミサイルを正確に命中させるための誘導方式については、固定目標に対しては日本独自の準天頂衛星システム「みちびき(QZSS)」による衛星航法と、米国のGPSが併用されると考えられています。一方、移動目標に対しては、終末段階でレーダーや赤外線シーカーによる誘導方式が組み合わされるでしょう。
弾頭は攻撃目標に応じて選択され、空母や強固な陣地には特殊な徹甲弾(貫徹型弾頭)が、広範囲の地上目標や車両群に対しては、多数の弾体を散布する「高密度EFP(爆発成形侵徹体)」の使用が想定されています。
いまだ詳細なスペックはベールに包まれていますが、実戦部隊としては北部方面隊(北海道)の第1特科団や、西部方面隊(九州・沖縄)の第2特科団への配備が予想されています。教育部隊である富士学校でも配備が進んでおり、2026年6月現在で3両の発射機が確認されています。
Writer: 武若雅哉(軍事フォトライター)
2003年陸上自衛隊入隊。約10年間勤務した後にフリーフォトライターとなる。現場取材に力を入れており、自衛官たちの様々な表情を記録し続けている。「SATマガジン」(SATマガジン編集部)や「JWings」(イカロス出版)、「パンツァー」(アルゴノート)などに寄稿。





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