まもなく「軽自動車タクシー」導入拡大へ! なぜ従来は普及しなかった? 規制緩和の光と影とは
「軽タクシー」の導入拡大に向けた新ルールが施行予定です。ただ、これまで禁止されていたわけではありません。なぜ、いま導入を増やそうとしているのでしょうか。その裏には、地方の切実な事情がありました。
背景は「担い手不足」 制度に込められた配慮とは
最大の理由は、タクシー事業の担い手不足です。事前の公開資料でも、ドライバー不足やLPGスタンドの減少などを踏まえ、地域の輸送資源として軽自動車を活用することが説明されています。
現在、地域によっては移動手段が不足し、高齢者の通院や買い物といった日常の移動をどう支えるかが深刻な課題になっています。
軽自動車が地方の現場で期待されるのには、わかりやすい強みがあります。1つは狭い道での取り回しのよさです。離島や山間部では、普通車が入りにくい細道も少なくありません。
もう1つが、車両コストを抑制しやすいという点です。タクシー専用車として広く使われる「JPN TAXI(ジャパン・タクシー)」(348万9200〜371万3600円)に比べ、軽自動車には低い価格帯の車種が多く(例:ホンダ「N-BOX」173万9100〜247万5000円)、地方の中小事業者にとって導入しやすい選択肢になり得ます。
また、女性ドライバーなど新たな担い手の掘り起こしも期待されています。ただし、国交省の資料では「女性ドライバー」を直接の目的として掲げているわけではありません。軽自動車に乗り慣れた層の参入に期待する見方もありますが、これは制度そのものの効果というより、今後の現場の運用にかかわる論点といえます。





コメント