欧州の次世代戦闘機「開発中止!」→日本のGCAPへの参加は「あり得ない」これだけの理由
ドイツとフランスが進めていた次世代戦闘機「NGF」の共同開発が中止となりました。ドイツが日英伊の「GCAP」に合流するとの観測もありますが、軍事ジャーナリストは「可能性は極めて低い」と分析します。
スゴい顔ぶれの「ドイツチーム」が結成
NGFの開発中止を公にしたドイツは同日(2026年6月10日)、NGFに代わる第6世代戦闘機を開発する企業連合プロジェクト「Team Gen 6」の立ち上げを発表しています。メルツ首相はこのプロジェクトの主導権はドイツが握るべきだと述べており、この方針が変わらない限り、日英伊が対等に進めているGCAPに加わるのは難しいでしょう。
Team Gen 6にはエアバスの防衛部門、エアバス・ディフェンス・アンド・スペース、オートフルーク、ディール・ディフェンス、ヘンゾルト、リープヘル、MBDA、MTUエアロ・エンジンズ、ローデ・シュワルツといった錚々たる企業が参加しています。
これだけの顔ぶれを納得させるだけのワークシェアをGCAPが捻出することは、ほぼ不可能ですし、あえて捻出しようとすれば、GCAPの計画が空中分解する可能性が高いと思われます。
無人機に傾注するドイツの動き
航空自衛隊のF-2戦闘機の退役開始が2035年に設定されていることから、GCAPで開発される有人戦闘機は2035年の就役が予定されています。これに対してNGFは2040年代半ばの就役が見込まれていました。
この背景には、2040年代半ばまで、ドイツとスペインはユーロファイター、フランスはダッソー・ラファールの能力向上と、CCAを組み合わせて運用することで、ロシアなどに対する優位性が保てると考えていたのでしょう。
NGFの前途が怪しくなってきた2025年に入ってから、ドイツはCCAの開発と戦力化に傾注しています。
前に述べたILA Berlin 2026では、Team Gen 6のメンバーであるエアバス・ディフェンス・アンド・スペースがCCAのU760「レイブンストーム」を発表していますし、同じくTeam Gen 6のメンバーであるディール・ディフェンスも、ユーロファイターの主兵装である空対空ミサイル「IRIS-T」を搭載するUAS(無人航空機指システム)「コブラ600」を発表しています。
これらのUASは2030年代に入ってからの実用化が見込まれていますが、エアバスがアメリカのクラトス・ディフェンス&セキュリティ・ソリューションズと組んで開発を進めているCCA「ヴァルキリー」は2029年の配備開始を目指しています。





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