日本初「無料高速の有料化」&4車線化から1年、効果は劇的!? 「有料でも早いほう」選ぶ傾向も “早くない区間”と明暗
国土交通省とNEXCO西日本が、4車線化した「西九州道」佐々IC~佐世保中央IC間の1年後の交通状況を発表しました。
「佐世保道路」4車線化と有料化から1年
九州地方整備局とNEXCO西日本は2026年6月10日、西九州道の佐々IC~佐世保中央IC間(佐世保道路、9.9km)が4車線化されてから、1年後の交通状況について発表しました。
西九州道では、佐世保大塔IC~佐々ICの16.9kmで4車線化事業が進められており、このうち西側の佐世保中央IC~佐々IC間(9.9km)は、2025年3月23日に開通を迎えました。これと同時に、佐世保中央IC~佐々IC間は新たな料金が適用され、管理も国土交通省からNEXCO西日本へ移管。国土交通省が整備したいわゆる「無料高速」が、4車線化とともに有料化された初めてのケースとなりました。
ただ、料金徴収はやや変則的で、佐世保中央IC~佐々IC間のみの利用は従前どおり無料ですが、佐世保中央IC以東にまたがって利用する場合は有料に。佐世保大塔IC~佐々IC間の料金は、ETC普通車で普通車160円から370円となっています。
4車線化の結果、この区間での交通の流れは劇的に改善された模様です。特に相浦中里ICの合流部では、4車線化前は通勤時間帯に10km/h未満まで下がっていた旅行速度が、大部分で50km/h以上へ向上。また、朝7~8時のピーク時における、佐々ICから佐世保大塔ICまでの所要時間も約8分短縮されました。
安全性も大きく向上しています。対面通行で中央分離帯がなかった暫定2車線時代には、2020年度~2024年度の5年間で正面衝突事故が3件発生していましたが、中央分離帯設置の効果もあり、2025年度には発生件数が0に。加えて、同年度は事故や故障車の発生による全面通行止めも発生しませんでした。
さらに、交通量についても暫定2車線(無料)だった頃に比べてやや増加しています。佐々町役場が行ったヒアリング調査では「佐々町から佐世保市内へ買い物などで向かう際、距離が遠い場合でも時間的に早くなる佐世保道路を選ぶようになりました」といった声も寄せられており、料金負担よりも利便性の改善を取るドライバーも一定数存在するようです。
一方NEXCO西日本と九州地方整備局によると、残る4車線化工事とリニューアル工事が行われている佐世保中央IC~佐世保大塔IC間の交通量は減少しているとのこと。両者は「今後4車線化完成することで、利用促進や並行する一般道の混雑緩和が期待されます」と説明しています。





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