バスの「整理券」なぜレシート並みに薄くなった? 昔は“厚紙”だったのに 実は運賃箱の進化が影響

昭和の時代、路線バスの整理券といえば「色付きの厚紙」でした。しかし現在の主流はレシートのような薄い「感熱紙」です。ペラペラの紙に変わった裏側には、運賃箱のハイテク化とメンテナンスの手間を削減する理由がありました。

「厚紙」から「感熱紙」へ 変わった理由は運賃箱のハイテク化

 路線バスの入り口で発券される整理券。昭和の時代からバスに親しんでいる世代にとって、整理券といえば「オレンジ色や青色の小ぶりな厚紙」を思い出すかもしれません。かつては、この厚紙の整理券を運転士がまとめて回収し、後で手作業で運賃を確認する運用が一般的でした。

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感熱紙に変わってしまったのはなぜ?(画像:写真AC)

 しかし、現在のバスで主流となっているのは、自動レジのレシートのように薄く、つるつるした質感の感熱紙です。

 この変化の大きな理由のひとつは、整理券発行器と運賃箱の機能が進化したことにあります。現在の整理券発行器は、感熱紙に文字や数字、バーコードなどを鮮明に印字できます。こうした情報を運賃箱側で読み取る仕組みと組み合わせることで、運賃確認を自動化しやすくなったのです。

 薄い感熱紙への変更は、「読み取りやすさ」だけでなく運用面でも大きな利点をもたらしました。感熱ロール紙を使う方式なら、発行機の内部にインクやリボンを持つ必要がなく、「インク切れ」の心配がなくなります。これにより機器の構造が簡素化され、メンテナンスの手間が大幅に削減されたのです。

 近年では、ICカードや各種キャッシュレス決済の普及により、整理券そのものを手に取る機会は減りつつあります。それでも、現金利用者や整理券方式の路線では、整理券は今なお運賃収受を支える重要な仕組みのひとつとなっています。

レトロなバスの整理券発行機を写真で見る

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