「ドアが開かない!」豪雨や台風で多発するクルマの水没事故… 命を守る「専用ハンマー」なぜ必要なのか?
2026年6月下旬に襲来した台風7号と8号は、人間だけでなく多くの自動車にも被害を与えました。クルマが浸水したときの影響について、台風シーズンが訪れる前に確認しましょう。
いざという時の備えと水没時の脱出方法
さらに車内に水が入ってきた場合、水圧によってドアが開かなくなり、内部に閉じ込められる可能性もあります。2019年の台風19号等による大雨被害でも、自動車が水没したことによる死亡事故が発生していました。
また、水位が床下程度であっても油断はできません。車内に浸水すれば、内装が腐食して大きなトラブルを引き起こす可能性も高いです。
国土交通省では、こういった水害への対策として「早めの避難を心掛けること」、そして「冠水した道路に安易に進入しないこと」「冠水路で自動車が動かなくなった場合には早めに脱出すること」などを呼びかけています。
具体的な備えとして有効なのが、シートベルトカッターや緊急脱出用ハンマー(レスキューハンマー)を車内に用意しておくことです。仮に車内が浸水し始め、ドアが開かなくなった場合には、カッターでシートベルトを切り、ハンマーで窓ガラスを割って脱出することができます。
また、雨が終わって水が引いた後も注意が必要です。外観には問題なくても、内部のエンジンやバッテリーが破損している可能性があります。水害にあったクルマは決して電源やエンジンを始動させず、販売店や最寄りの整備工場に連絡して対応を相談するのが賢明です。
7月以降、台風もいよいよ本番です。令和に入ってからも日本全国で多くの台風被害が発生しており、水害に対する備えは決して無駄にはなりません。まずはいざというときのため、脱出用ハンマーを車内に置いてはいかがでしょうか。
Writer: 鈴木伊玖馬(乗りもの好きライター)
愛知県生まれ。飛行機が好きで航空博物館などを取材するうち、自動車関係の記事や取材も手がけるようになる。ホンダ「シビック Type R」のようなホットハッチが好み。





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